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野菜万頭

2019-05-08 12:36:00 | 偉大なる家庭料理
ちうごく語で万頭(まんとう)というと、餡子の入ってない包子のことで、小麦粉文化圏の北ちうごくでは、パンのように主食として食べます。
汁気のあるおかずと一緒によばれたら、お腹の中で膨らんで、めちゃめちゃ満腹!!!になります。

私の知る人では、とある身の丈185cmの男子。
食欲MAX高2の春、学校から帰って来てお腹ペコペコなところへ、おばあちゃん特製の万頭がふかし上がり、漬物だけで直径およそ60cm一蒸籠分万頭を一人で平らげたそうです。

また、同じ飯量の彼の幼馴染は、高校卒業後日系企業に就職し、一ヶ月日本へ研修へ行ったそうですが、お米を食べ慣れない上に、量が全く足りなくて、それはそれは辛い一か月だったそうです。
朝ごはんがおにぎり2個とお味噌汁、みたいな献立が普通にあったらしく、「最も恨んでいるのはおにぎり」と言っていました。

更に、張芸謀の映画「活着(生きる)」では、空腹の人が万頭を一気にたくさん食べて喉に詰まらせ、お水を飲んだら、万頭が胃内で膨れ、失神するシーンがあります。


と、かように、日本人にとってのお米くらい、北ちうごくの人々の暮らしには必須アイテムな万頭ですが、若いお友達のお母さんが作ったのがこちら。




題して「ランランの深夜食堂」
北京の娘の家に、黒龍江省から遊びに来たお母さん(名前はランラン)が、深夜に作ったそうな。
主原料は、小麦粉、水、塩、重曹ですが
赤は赤米粉から、緑はほうれん草、黄色はカボチャを混ぜて作ったそうです。

私は完成品をいただきましたが、
その製造過程がこちらです。






このお母さんは他にも、お庭になった果物をドライフルーツにするのが得意で、何度かドライイチジクもいただいたことがあります。
そのために圧縮包装が出来る機械を購入したそうです。

この親娘がうちに遊びに来てくれる時は、何を食べさせようかと、とても悩みます。

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