年末に売れてしまったので、只今絶賛製作中の門神。天津楊柳青の南に位置する義成永画庄にて。
さて、去年も行った天津楊柳青の正月用品を売る年市へ、今年も行って参りました。
ひゃほー
へいへいへーい
私のお目当ては、このエリアだけで作られている、この『缸魚』という木版画です。左右対で15元なり。
かつて、水を川から汲んで来て、焦げ茶色の陶器の水缸(かめ)に貯めて使っていた時代に活躍していたものです。
この辺りの川の水は濁水なので、ミョウバンを入れ、土と上澄み水に分離させて、その上澄み水を炊事に使っていました。
図解しますと、以下の通りです。
まず、この『缸魚』は、水缸上の壁面に貼り、缸内の水面に魚図が映るようにします。(この写真は百度図片から)
水が濁っている時には、水面にうまく映らずによく見えない魚図が、
濁水にミョウバンを加えることによって土と上澄み水に分離した後、水面にはっきり映るようになります。
そうなったら、水が澄んだよ=使用可! という、 そういう役目をしています。
今は水道が通りましたので、その工程は必要なくなりましたが
これがないと何かが足りないカンジらしく、地元のお宅にお邪魔すると、水道水の蛇口の上に貼ってあったりします。
(ちなみに、これは年画工房『玉成号』さんちの台所です。)
自作『缸魚』を売っていたおばちゃんが描いたという、もう一つの商品、
ゆるゆる『連年有余』(毎年余るほどたっぷり必要なものがありますように、という縁起絵。連続の連と蓮、余と魚の音を掛けている)
今年、もう一つの目的は、手作り提灯です。
これは『西瓜灯』
シッポはこんなカンジ。
私が購入したのは、こちら。小30元 大50元 のうち、大は、電車では持って帰れないほどデッカいので小にしました。
パーツに分けて持って帰れるよ!と言うけど、ほとんど元のサイズ。どうやって抱えて帰るかね…。
しかし、この可愛さの前には、諦められないわ!絶対抱えて帰りますわよ!
蓮の花などの装飾は、胴体に収納されております。
必死で持ち帰って、組み立ててみたら、想像以上の可愛さでした。
がんばってよかった!!
かわいいいいいいいい!と大騒ぎしたら、赤いロウソクを1パックおまけしてくれました。
以上、春節用品購入前編でした。
後編は廟会の後に!
水が澄んだ印ってことは、瓶の底に貼ってたんじゃあないですよね。瓶の上に貼ってどうやって水の澄み具合を確かめたのか、イマイチよく想像できませんです。すみません。
紙自体が化学変化起こして色が変わるとか、魚がホロスコープのようになる或いはちょっと3D化するとか?
もしや、魚が魚じゃない他の絵になるとか!
と、いろいろ考えて楽しんではいますが^^;
世の中につられて春節ぼけしている間にあっという間に10日も経ってしまいました。説明が不親切でごめんね。追記してみました。これでどう?
>どらみさま
さすがどらみさんの推察力は自由ですばらしいざんす。魚がホロスコープになるのとか、欲しいです。
そちらの春節はいかがでした?こちらの餃子みたいな行事食ってどんなの?
金魚の提灯も可愛い~。抱えて持って帰ったかいがありますね。