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中薬

2017-11-06 11:02:58 | 燕京見聞録
季節の変わり目です。
体調不良がひどくなる前に、漢方薬(中薬)を出してもらって来ました。
体内の温度調節が効かなくなり、一日中咳に悩まされる「上火着涼」は、乾燥している北京あるあるの症状です。
イメージとしては体内が大火事になっており、目が飛び出そうで、走ってもないのに、喉は長距離走した後みたいに常にカラカラな感じ。

達筆な処方箋には
杏仁、桔梗、陳皮、茯苓、魚腥草(ドクダミ)、防風、蘆根(ヨシズでおなじみイネ科ヨシの根。咳に効果的らしい)などの生薬名が並びます。






ここまではいいとして。




これ石英じゃない?!
石英とか、人類が摂取していいもの?
検索サーチの百度でしらべたら「温肺」「止咳」の効能があると書いてありました。

これは「先煎」ということで、これだけ先に煎じて、後でその他と合わせるのです。


煎じ方は、包み紙に書いてあります。




水の分量は薬材から2〜5cm上まで、て、薬材は水にプカプカ浮くんですけど、どうやって測れば… →→→ 適当にしました。




「先に煎じる」と書いてある小さい包みを煎じた後、"群薬" を加えなされ、とか
強火が武火で、弱火が文火、とか、
こういう説明書での漢字は、なるほど!てのが多くて、面白いです。


ちなみに、大手薬局 北京同仁堂も支店ごとに違っており、例えば、うちのすぐ近所の支店は、言葉が訛っているお客さんに対し、むやみに高い薬をすすめてきて、ものすごーーーく感じが悪く、頻繁に掴み合いの喧嘩が店頭で繰り広げられています。
対して、中央美術学院付近の支店は、どの店員さんも礼儀正しく親切で、元気のない身には大変癒されます。(私のかかりつけは、もちろんこちら)

この話を地元の友にしたところ、「そりゃそこは店長が厳格でよく管理しているのでしょう」との意見が出ました。

この事象からも、やはりこの地ではどのジャンルも、主軸となるきまり以外は、各管理者にそのやり方を任されており、その管理者次第で、同じような看板でも作法が大いに違う、ということがよく分かり、改めて納得しました。


この煎じ薬を服用後、夜間の咳は止まりました。
ありがたや〜〜
パロ氏が咳音を採用する前に止まってよかったです。

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