正直な気持ちを伝えてみよう~true to the haert

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核兵器

2006-09-05 09:52:08 | 平和や人権のこと
数年前、「パキスタンが核実験に成功した」というニュースを目にしたとき、パキスタン人の夫はまるで自分が宿命のライバルとの勝負で勝利を手にしたかのようにテレビの前で喜びました。

私はとても複雑だった・・・。

そして夫に聞いてみた。

「核兵器がどれほど恐ろしくて残虐な兵器か知ってるの?」・・・と。

夫は答えられませんでした。

パキスタンが数十年間に亘ってインドとカシミール地方の領有権を巡り争って、しかも何度も戦争を繰り返していることを考えれば、インドに先を越されたときはさぞ悔しかったであろうし一刻も早く自分の国も核を持たなければ・・・と思う気持ちは理解できなくもない・・・・

相手が持てば自分たちも持たなければ・・・・いつ飛んでくるか恐ろしくていられないだろう・・・

でも!本当に恐ろしいのはそういった国の為政者や一般の人々が「核兵器」の恐ろしさをまったく理解していないということなのじゃないかと私は思うのです。

「核」が相手に与える脅威や抑止の力ばかりが強調されて、万が一それが使われたときの甚大な被害や莫大な損害、被害に遭った人々を何世代にも亘って苦しめ続けることの恐ろしさがほとんど無視されていることが本当に恐ろしいことなんだと・・・

世界中の人々がスミソニアン博物館ではなくて広島や長崎の平和記念館を訪れて核の本当の恐ろしさを知ってくれればいいな・・・と願います