私の父は、あまり大きくない市で地元に深く根付いた自営業をしていました。
叔父は地元の自民党市会議員の後援会長も務めていたこともあり、そんな関係で大きな選挙の時などは父の事務所や家に近所の人たちを招いてミニ集会などが開かれることもありました。
ある年の参議院選挙の時だったと思います…
その年再選が厳しい状況の地元の自民党立候補者のミニ集会が父の事務所で開かれることになり、あまり気乗りはしなかったのですが私も聞くだけ聞いてみようと行ってみたことがあります。
もちろん立候補者本人の話が聞けると思っていたのですが、来たのはその奥様でした。
それでも私は「私の夫○○(立候補者名)は、こんな政策を掲げております。」「再選することができましたらこのようなことを実行することをお約束します。」といったようなお話が奥様からしていただけるのだろうと思ったのですが…
実際は
●今回の選挙が自分たちにとってどんなに不利か
●夫がどんなにがんばってこの選挙戦を戦っているか
●その姿を見て娘がどんなに心配して応援しているか
●その応援してくれる娘を見て夫もまた涙を流して決意を新たにしたことなどなど…
最後はこんな私たちのためにどうか助けてくださいと奥様まで泣き出す始末…
完全に私たちの同情票を求めるお涙頂戴の家族愛のお話ばかりでした。
いったいこの人は何しに来たんだろう?
私たちの一票は同情票じゃないぞ!!
と怒りと呆れでとてもいや~な気分になったことを覚えています。
もちろんそのときの選挙で私は他の人に投票したけれど…
「丸川珠代氏(36)、片山さつき衆院議員に抱きつき、号泣…武蔵小山駅前」
というニュースを読んでその時のいや~な気持ちを思い出しました。
二人が抱き合っている写真はあまりに見苦しいので私のブログには載せません。
「こういう人間味のある人だから」とさつき議員が擁護したらしいですが、どういう「人間味」でしょう…?
本当に私の理解の範囲を超えている…昨今の政治です。