正直な気持ちを伝えてみよう~true to the haert

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「死刑」について考える

2006-06-19 19:32:51 | 平和や人権のこと
明日の午後三時にあの「光市母娘強姦殺人事件」の最高裁での判決が出る。

被害者の夫でもあり父でもある本村さんは事件直後から様々なマスコミを通じてご自分の想いや意見や主張を発言し続けてきました。

彼の言葉から発せられるご自身や殺された奥様やお子様が受けた被害の惨さや無念さや悔しさは痛いほど私の心に伝わってきました。
そのすべてに私は共感するし彼が「死刑」を望む気持ちは被害者として正当なものだと思うしそう望んで当然だと思うのです。
私も一時は「死刑」になって当然だ、「死刑」しかないと思っていました。

でも・・・いざ本当に「死刑」の可能性が大きくなってくると・・・
どうしてか私の心はすっきりしなくなってしまってきているのです。

犯人の犯した行為はまったく酷いもので決して許されるものではないしその二年後に拘置所から友人に宛てた手紙の内容などを見ても反省の気持ちなどはまったくなくそれどころかさらに被害者の人権や尊厳を踏みにじるような考えには怒りを通り越して反吐が出る・・・くらい卑劣な人間ではあるけれど。

果たして本当に人が人の命の是非を決めていいのか??

どれだけ卑劣で残忍な鬼畜のような人間だとしてもやはり人は人なのではないか?

本当に本村さんは被告の「死刑」を心から望んでいるのだろうか?

彼の誠実な人柄や亡き奥様やお子様への愛情の深さはマスコミを通して見るしかない私にも十分に伝わってきているし・・・そんなお人柄だからこそ本当に「死刑」を望んでいるの?もし望みどおりに「死刑」が求刑されて何年後かに執行されたら・・・本当に彼の心が休まるのだろうか?
と疑問が次々に湧いてきて・・・・

でも被告があと数年で社会に戻ってくるようなことがあって・・・もしかしてまた同じような罪を犯して誰かが命を奪われたり心や体に取り返しのつかない傷を負わされるようなことが起こってしまったら・・・?


どうして日本には「終身刑」という刑罰がないのだろう・・・?

運がよければ7、8年で社会に戻ってこられる無期懲役の次が死刑だなんておかしい。
幅がありすぎる。

おかしい、おかしい、おかしい・・・