チーム医療維新 日本のNP、PA制度を考える

日本におけるNP(ナースプラクティショナー)、PA(医師助手)などの非医師診療師の導入について考察するサイトです。

5年前と比べて、今の東京

2010年11月13日 20時53分40秒 | ブログ
一昨日、成田に着いて、まだ大して町も歩いてないけれど、「5年前と比べて、診察中に値段を気にしている人が増えた」という記事を読んだので、「5年前と比べて」何が違うか、sillyに、思いつくまま書いてみます。個人的に感じたことをつらつら書いてみただけなので、怒らないでくださーい。

5年前と比べて
ー美人が増えた。いやー本当に綺麗な人が多いね。
ー男性で眉を整えている人が増えた。
ー洋服のデザインや値段は変わっていないけれど、素材が荒く(安っちく)なった気がする
ー人々がより愛国的だ
ー人々がより日本の将来を憂いている(就職難、政治家のリーダー不足、みんながっかりしているのだろうか)
ー若い人々の顔は相変わらず楽しそうだ(どの国でもそうか?)
ードラマの演技のレベルが上がったような気がする
(大根役者は生き残れない世になったのだろうか)
ー相変わらず食べ物は美味しい。
ー街角で英語を話している人(外人も日本人も)が多い
ー西荻窪駅がゴージャスになった(ニューヨークの地下鉄はどんどん汚くなり、本数も減っているのに、日本の駅や電車はどんどんグレードアップしている。交通費高いけどね)

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チーム医療検討会、調査などのオリジナルを読みたい方

2010年11月11日 01時22分06秒 | 日本でのNPやPA制度を考える
ニュースなどで聞く、厚労省の検討会の資料や議事録を直接読みたい方!こちらをどうぞ。


厚労省の検討会などの資料は、すべて、こちらのリストから


特定看護師/看護役割拡大の調査に関しては、研究班が行ったのが
こちら
(資料4をダウンロード)

対抗して日医が出したのが
こちら

さて、あと6時間で空港に向かいます。


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PAになりたい若い方へ

2010年11月04日 20時09分58秒 | 米国PAについて
日本の高校生の方から、PAになりたいので、というメールを頂きました。彼女からもらった質問と、それに対する答えを、ほかの人の参考にもなるように載せておきます。
*****

PAについては、以下のブログを参考にしてください
PAに関するブログ記事

1、PAになるための勉強をするには高校卒業後どういう学校に進んだらいいですか

大学の学士は、何でも構いません。でも、生物とか科学とか理系だと、後で受験前に社会人として取らなきゃいけない科目が少なくてすみます。看護学士を取ってから、PA講座に進む人もたまにいます。


2、なにかのサイトでPAになるためには専門学校で24~32ヶ月のカリキュラムを履修し、国家試験を得たあとに州免許を取得すると読みましたが、このような過程でPAになることができるのですか。それとも大学に進学する必要がありますか。


PAは、大学の学士を持った人が、多くの場合社会経験を経てから、コミュニティーカレッジなどで必須科目を取ってから、進む、24-32ヶ月の修士号です。専門学校ではありません。ただし、社会経験は入学条件に必要ではないところが多いようです。ボランティアや、救急救命士などとして医療に関わったことが1000時間以上、などの条件のある学校は多いようです。


3、PAになるための必須科目はありますか。


学校にんもよりますが、統計学、解剖学、生物などです。各学校のホームページを見てください。


4、現時点では、高卒後まずアメリカの学校で学ぶために必要な英語力を身につけるために外国大学日本校で2年ほど英語を学び(この時点で短大卒業資格取得可能)
そのあとアメリカでPAの勉強をするということも考えています。
その場合は高卒後となにか違いがありますか。


学士を取らなければ、残念ながらPAにはなれません。
また、アメリカでPAをということになると、日本の医学教育よりも教育年数が少し長い計算になります。ですから、なぜ日本で医師になるのじゃなくて、アメリカで(ビザが取れなくて働けないかもしれないというリスクを犯して)PAになりたいのか、じっくりと考えてみてください。

日本で医師になり、アメリカで学びたいならアメリカへの臨床留学を考えるという道もあります。

いずれにしろ、進む道はたくさんあります。セカンドキャリアとして、後からなれるのが、PAの良いところです。

goodluck!
緒方さやか
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米国NP教育 例2:ファミリー科

2010年11月03日 23時30分25秒 | きほんの基本 (最初に読んでください)
<<<ファミリー科NPのBさん>>>

1. Family Nurse Practitionerです。アラバマ州のHealth Departmentの持つクリニックでプライマリーケアを行っています。遠隔地にCorraborating physician(Certified Family Physician)、1時間ほど離れた診療所ですので、ほぼ独立しているようなものです。

2. 9/45 credits....看護系は20%でほとんどが医学系のクラスですね。

3. シラバスはこちら

私は別にNPにこだわらず、PAでもいいんじゃないかと日本に帰ってから思うようになりました。日本の看護大学で基本的な薬学、病態生理学をおこなっていないようですし、PAという形で他の医療系の人と一緒に基礎から勉強する方がよいのではないでしょうか?

日本の看護師さんが優秀なのは卒後教育が充実しているからですよね?病院で1-3年かけて育てるというのは、日本独特ですよね。看護師としてはそれでよいかもしれないけど、NPとして働くには、すぐに実践で使えることが重要になってきます。医学の基礎的な部分から大学院で2年で教え、即戦力として期待するのは難しいのではないでしょうか?多くは医学と離れた単位も多いようですし(看護管理など)。

私はアメリカの看護大学を卒業し、NPコースへ行きましたがそれでも2年半は短いと思いました。80%を医学系の単位をとっていても、十分ではありませんでした。

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米国NP教育 例1:成人科/老年科

2010年11月03日 23時24分50秒 | 米国NPについて
アメリカのNP教育は、何%が医学なの?何%が看護?とは、よく聞かれる質問です。大体、70-100%が医学、残りが看護、という答えが多いようですが、在米日本人NP仲間に、意見を聞いてみました。ついでに、シラバス(コース内容)も教えてもらいました!!!!ありがとう皆さん!これから載せていきます。

<<<成人科/老年科NP講座を出た、Aさんの場合>>>

1) 専門:Adult-Gerontological Nurse Practitioner (ANP-GNP)のコースを卒業しましたが、認定はANPのみ取得しました。現在はNPとして、ミネソタ州の総合医療施設にて大腸直腸外科で外来と病棟の患者管理をしています。プライマリーのNPの役割と異なり、自律性は低いかもしれません。しかし、外科医とチームで患者管理を行う中で、外科医が手術に携わる間の病棟管理や、継続ケアのためのコーディネーションや患者教育はNPの重要な役割になります。

(2) 医学/看護教育の割合: 70/30

(3) St. Catherine University, Master of Arts in Nursing, ANP-GNPコースを始める以前に、University of Minnesota, Master of Science in Nursing, Nursing and Healthcare Administrationを修了していたので、 ほとんどの看護(理論、倫理、研究)のクラスはトランスファーできました。

以下はSt. Catherine University, Master of Arts in Nursing, ANP-GNPコースのウェブサイトです。http://minerva.stkate.edu/gradcatalog10-12.nsf/courses_web?OpenView

Core Courses
• NURS 6000: Theoretical Formulations in the Discipline of Nursing (4 Cr)
• NURS 6060: Research in the Discipline of Nursing (4 Cr)
• NURS 6430: Inclusivity in Nursing Practice (2 Cr)
• NURS 6550: Professional Development in Advanced Nursing Roles (2 Cr)
• NURS 8000: Scholarly Project (2 Cr)

Specialty Courses
• NURS 6050: Foundations for Advanced Clinical Practice – Adult-Gerontological (2 Cr)
• NURS 6250: Advanced Practice: Health Promotion and Maintenance – Adult-Gerontological (4 Cr)
• NURS 7050: Pharmacology – Adult-Gerontological (2 Cr)
• NURS 7150: Advanced Practice: Alterations in Health I – Adult-Gerontological (8 Cr)
• NURS 7250: Advanced Practice: Alterations in Health II – Adult-Gerontological (2 Cr)
• NURS 7350: Advanced Practice: Role Synthesis – Adult-Gerontological (6 Cr)

10月10日NHK地球アゴラ

2010年10月07日 00時02分36秒 | ブログ
今度の日曜日のNHKの地球アゴラ(夜10時。世界の医療特集)に、スカイプ出演します。
ごく数分ですが、仕事場の写真も出るし、NPの仕事についてもちょこっとしゃべるので、良かったら見てください。

今は、NPの仕事のほかに、ずっと前から決まっていた、10/12からの日本からの視察&講演の準備で、超!忙しい時期でもあるので、10/10には準備いまいちです。恐ろしいことに生放送なので、もしもとんでもないこと口走っていたら、笑って許してください。

ダンナが、背景でマイケルジャクソンの踊りを踊ってこっそり映ると言っていました。とってもやめてほしいです。

さあ、明日も仕事。寝なきゃ!

臨床を離れないでもっと学びたい看護師さんたちへ

2010年10月06日 23時58分58秒 | 日本でのNPやPA制度を考える
今日、あるメーリングリストに書いた自分のコメントを転載します。これまでのブログや、日経メディカルの連載(http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/blog/ogata/)で書いてきたことですが、最近のブログだけを読んでいる人用に。


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私は、親の転勤のせいで、子供の頃と中学卒業後からずっとアメリカだったため、日本の医療現場や日本の現状を知らず、最近いろいろな方かたたくさん学ばせてもらってます。私は、プライマリケアのNPで、外来専門です。私が生物学部の学部に在籍中、医学校かNP学校か、迷った末、NP学校(1年で看護師になり、2年でNPになる、計3年のコース)に進学したのは、かかりつけがNPだったことや、看護哲学に惹かれたことによります。

日本は、アメリカのNPを決してそのまま真似るのでなく、日本に合った形が、工夫があると思うので、それを考える、そのお手伝いができたらと考えています。

日本に関しては、現在うまくいっている医師&優秀な看護師との信頼関係の上に、積み重ねる形で、自然にできていたら良いのですが。現場で独立した判断を任されている訪問看護師や、介護施設の看護師は実は多いと聞きます(傷のデブリーメントまで、医師にこっそり任されている看護師も知っています)。そんな優秀な看護師さんが、経験のみを頼りにして押し付けられているのではなく、それ専用の知識(デブリーメントの仕方を、最初から系統だてて、医師と一緒に学べたら?)を身につけられたら、より患者のケアの向上にもつながるし、看護師もやりがいがあるのではないかと思っています。

一方、まったくそのようなことに興味のない、責任をとりたくないよという看護師さんもいるので、(アンケートをとると、NPや特定看護師をやってみようという看護師は実は少数派です)厚労省通知のように「全員できる」ではなく、特定看護師のように「一部の希望者で、一定以上の学力ないし能力の人が、教育と訓練を受ければできる。免許制度もある」の方が、安全なのかな?と思います。

また、個人的な意見ですが、NPなどの形で看護で「もっと学べる」「臨床を離れないでキャリアアップができる」というのは、日本でもアメリカでも、看護師の方にとって大変魅力があるようですね。アメリカにも毎年たくさんの看護師さんが看護留学されていますが、「こればかりの毎日はいやだ」「もっと学びたい」「自分を試してみたい」と思った時、看護を辞めたり、留学を考えたりするようです。(もちろん、日本で専門看護師を目指す方もいらっしゃいます)

その時、専門看護師もいいけれど、もう一つ、ちょっとCNSとは違った、高度で臨床に徹する看護系の職業(NP?)が日本に存在していたら。。。と思いました。

ちなみに、アメリカでは、子供もできたし、といって、NPになり、外来で9時-5時で週2日働いている人も知っています。NPの方が、(少なくともアメリカでは)看護師より融通のきくスケジュールだったりするんですね。女性にとっては便利というか。

私は、女性の働き方、女性の社会での立場、女性のライフワークバランスといったことにもとても興味があるので、女性が多い看護師と言う職業内で、できるだけ上に行く道が開けていてほしいとも思っています。

長くなってしまいました。

賛否両論、あるとは思います、仕事が忙しくて返信が遅れることも多々ありますが、皆さんと意見を交換できることを楽しみにしています。


2010. 9. 1 性器の診察方法を身をもって教えてくれる人

2010年09月24日 09時45分08秒 | NP/PAに関するニュース、記事
最近日経に載った記事の紹介です!

2010. 9. 1
性器の診察方法を身をもって教えてくれる人


2010. 9. 22
「救急車を呼ばないで!」米国無保険者の悲劇


このようにスタバに籠って、必死で書いている記事なので、ぜひ読んでください。幸運にも、これらの記事2つはコメントも、閲覧もたくさん頂いています。

本が大好きで、桐朋女子の元文芸部で、文章を書くのが大好きで、でも、中3で、アメリカに親の2回目の転勤について行く時に「これで日本語でモノを書くという夢は諦めるんだな」と思って、とても辛かったですが、このような形でモノ書きをできて、幸せです。

未だにはちゃめちゃな日本語ですが、おつきあいをいただいているブログ読者の皆さま、ありがとうございます。

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第2回チーム医療推進全国会議

2010年09月24日 09時40分24秒 | きほんの基本 (最初に読んでください)
日本の現場の方々が、チーム医療を考えて作っているチーム医療推進全国会議、良いことをほうぼうから聞いています。
11月13日に第2回の会議が東京ビッグサイトにて開催されると、連絡をいただきました!

第2回 チーム医療推進全国会議 会告
http://teamforum.or.jp/bigsight2010/index.html

それがたまたま!私が東京にいる3日間のうちの1日なので、数時間でも寄りたいと思います。家族には悪いけれど。。。

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NPのなりかた

2010年09月23日 21時04分20秒 | きほんの基本 (最初に読んでください)
昨日、日本のニュースを見てびっくり。先日書いた記事が、so that it doesn't offend anybody、取り下げることにしました。あしからず。中国と香港は別ものだけどね。念のため。

また、アメリカでNPになりたい方からメールをいただいていますが、そのような方は、以前に書いた記事やリンク
を参考にしてください。忙しくてお返事できてなくてごめんなさい。

相変わらずものすごく忙しい。さて仕事に行かなきゃ。日本に11月の半ばに5日間だけ寄ります。その後は香港で向こうの家族と会う。

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仕事が終わった後、スタバでこれを書いています。最近、全米のスタバのインターネットが無料になったので、今まで大企業反対派でスタバに行っていなかったので、よく行っている私。。。

忙しいっていうのは、自慢しているわけでなくて、喜んでいるわけではなくて、実は、参っているのだ。仕事の後、家に帰って、ダンナと二人でご飯を作って、(暇がなくて、近所で買うことも多い。不健康)食べて、メールをちょっと見て、一部だけ返信して、寝る、で精一杯。もちろん、友達や家族(両親もニューヨークにいる)と会うこともあるけれど。

子供がいたら、デイケアに子供を送り迎えして、もちろん食事とかも気を使うし、さらに想像を絶する大変さなんだろうな。もちろん、やりがいもあるだろうけれど。世間の、子供がいて働いたりしている人たち全員に、心の中で拍手を送ります。ついでに、日本で働いている人、多くの人が、ものすごい勤務時間みたいですね。日本の働くひとびとにも、拍手。

関係ないけれど、アメリカのスタバに入る機会があったら、どんなことがあってもホット抹茶は注文しない方がいいです。日本のを期待して飲むと、とてもがっかりします。味は(なぜか)ピスタチオ味です。死ぬほど甘いです。

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