光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

軽井沢そして東北,アート巡り #3 酒田市 山居倉庫

2018年05月31日 | 小旅行

4月18日(水)10時34分 酒田駅に到着。

九州育ちの私には、酒田市の場所がイメージできませんでしたが

今回の旅行でやっとわかりました。 地図を貼っておきます。

 
山形県酒田市観光ガイドブック ”さかたさんぽ” から抜粋。

当初の予定では、駅から主目的である「土門拳記念館」に直行する予定でしたが

なんと、特別展「昭和の目撃者 林忠彦vs土門拳」は、翌日からの開催で、気付

いたのは旅行前日でした。 

仕方なく、土門拳記念館は翌朝行くことにし、この日は酒田市内観光に変え、宿泊

する若葉旅館に直行。 

旅館という言葉も、今は懐かしい感じでが、いい宿でしたので、後で紹介します。


訪問したところを赤いマーカー、泊まった宿を緑のマーカーで表示しました。

山形県酒田市観光ガイドブック ”さかたさんぽ” から抜粋。

 

 

旅館で荷物を預かっていただき、川に向かって歩くと、”山居倉庫”が見えてきました。


 


明治26年(1893)年に建造された米倉庫で、125年の時を経て、現在も農業倉庫として使われている。



 

 

倉庫は12棟あり、手前の1棟は「庄内米歴史資料館」に、奥の2棟が観光物産館・ミニミュージアム「酒田夢の倶楽」として公開されている。




橋の対岸には屋形船、船頭さんの歌と愉快な話が楽しいとか。





この橋は”山居橋”といい、歩行者専用です。






昔、最上川の舟運で使われた、小鵜飼舟も復元展示されていました。





倉庫の裏側は、人気の写真スポットになっています。 ちょうど、台湾からのツアー客と思われる方々が、記念撮影中でした。

欅の葉が繁る季節なら、もっといい感じになるのですが。





「庄内米歴史資料館」に掲示されていた、JR東日本のポスターです。   このポスター、2007年の制作。






反対側から。  先ほどのツアー客達は、まだ撮影を続けています。





それでは、「庄内米歴史資料館」の中を紹介。

鳥海山をバックに昔懐かしい田植え風景。 撮影者は、庄内藩主だった酒井家の17代当主の方、山居倉庫のオーナー。




昔の入庫検査風景。 米の格付け(1等米~5等米)と計量(4斗=60kg)を行い、合格していれば入庫票、通称「切符」の交付を受けた。

白の前垂れをした人が検査員、黒の上下を着た農民、俵を担ぐのは女仲士




山居倉庫のジオラマです。 1棟(120坪=396㎡)あたり、804トン(13,400俵)の収容能力、昔は2万俵を収容した。

また、昔は倉庫の対岸は、土の堤防だった。 





写真資料が興味深くて、たくさん撮りました。





山居倉庫のある場所は、昔は最上川と新井田川の中州だった。 

その後洪水対策などで、河口の変更工事などが何度も行われ、今は最上川本流とは切り離されている。





地盤が弱いため、基礎工事では深く松杭を打ったようで、完成翌年の明治27年の庄内大地震

でも、山居倉庫は大丈夫だった。









 



農家の作業器具など。





農家の部屋の再現。  幼い子供を入れる編み籠は、済州島の農家でも似たものを見ました。





昔はコメの品質を、5段階評価したそうですが、現在は3段階とか。





なんと、米俵5俵、300kgを担ぐ女仲士もいた。(競技会での写真とか) 










はんこたんな? 調べると女性が農作業時に顔を覆う布で、虫よけや日よけのため使った。

黒覆面に見え迫力があります。 以前、濱谷浩写真展で"はんこたんな"をした農作業写真を見たとき

その迫力に驚いたことを思い出しました。 



早乙女?・・・・・田植えをする女性たちのことなんだ。




稲揚げの写真を見ると、確かに子供たちが稲を背負っている。





ここでもう一度、JR東日本の大人の休日倶楽部のポスター。  倉庫の天井を背景に。





資料館休憩コーナには、”おしん”の資料や写真がありました。

おしんの中で山居倉庫が登場し、以来、世の注目を集めて観光地化したのだとか。





中国や台湾の旅行客用でしょうか、漢文のタイトル。 おしん→阿信 





NHK朝ドラ”おしん”は、見る機会がなく、評判しか知らないのですが、東南アジアの人々にも人気だったのがわかりました。





次は、倉庫を物産館やミュージアムにした”酒田夢の倶楽”です。

物産館入口にあったお土産用の傘福(由来等はこのあとに)。 左端の男子誕生祝いの傘福の価格は5万4千円。





物産コーナの奥の、ちょっとした暗がりにミニミュージアムがありました。

下の写真は、ギャラリーコーナにあった行燈?の展示です。 キャプションはわかりませんでした。






傘福、初めて見ました。 確かに京風のつくりですね。

 




 

酒田に色濃く残る上方文化について








 

茶屋文化・料亭文化の説明に出てくる民謡酒田甚句の歌詞「繫昌じゃおまへんか」・・・まさに上方言葉ですね。

毎年、夏の祭りでは、酒田の大通りで酒田甚句の踊りが見られるようです。





竹久夢二も酒田が好きだった。





松尾芭蕉も、「奥の細道」で酒田での句を残している。

酒田の歴史と文化が、大掴みでわかる展示でした。  倉庫の景観もふくめ、酒田に来たら是非、立ち寄りたい場所ですね。


物産館前の軽食店で、山菜うどんとおにぎりの昼食をとり、次は酒田港へ。


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