ワンコの後は、3月23日(日)に行った横浜美術館 コレクション展の紹介です。
ワンコとは、何の脈絡もないアートの紹介ですが、なぜか心落ち着く気分は共通しています。
さて、奈良美智、コレクション展のトップに掲げられていました。 大きな作品です。
例によってペコちゃん風の少女ですが、水玉模様の髪、瞳が、聖と俗を感じさせて、独特のムードを持っています。
今回のコレクション展のテーマです。 同美術館のサイトから概要を転載させていただきます。
「横浜美術館コレクション展2014年度第1期は「ともだちアーティストⅡ」をテーマに展示いたします。
画家や彫刻家、写真家に限らず、いつの時代も、芸術家たちはお互いの作品に敬意を払い、様々に交流していました。
それぞれの取り組みに共感し合った者たちがグループをつくって協力したり、故郷を遠く離れた土地で出会った作家同士
が深い友情で結ばれたり、流派を超えて各地の作家たちと自由に接触し、つなぎ役となる作家もいました。危機的状況に
共同で立ち向かい、助け合い、また時には批判し合い対立しながら、彼らは芸術という大きな営みを支え合っていました。
本展は、幕末の横浜に始まり、20世紀前半のヨーロッパとアメリカを周り、戦後の日本を経て、再び1920年代の欧米に
至る流れを4つの展示室に展開します。それぞれの場所と時代を共有した作家たちのまとまりを6つのセクションに仕立て
ました。作品とあわせて、作家たちの芸術と生活の様々なエピソードを小型のパネルで紹介します。」
その第1コーナです。
歴史的な光景です。 1854年3月31日、ペリー提督が将兵500人とともに横浜に上陸し、日本側から歓待を受けたときの場面。 アートとしてよりも、記録画としての価値が高い。 犬がはしゃいででいるのが、絵の緊張感をやわらげています。
リチャードソン氏殺害の現場って?でしたが、1862年9月14日に起こった生麦事件で、英国人1人が殺害された現場。
歴史に大きな影響を与えた事件ですが、私は写真に写る当時の風俗に興味津々でした。
展示を見たときは気付かなかったのですが、左端に五右衛門風呂に入っている人が見えます。 禊にしてはおかしいし、宿の風呂なのか?よくわかりません。
外国人の和装写真をもとに、絵にした作品ですが、違和感を感じます。
一転、ブレッソンの写真。 24時間シャッターチャンスという作法を身に付けていないと、撮れない写真。
ローランサンの女性らしいリトグラフ。 交友関係の説明は何かあったのですが、撮っていません。
佐伯祐三の絵は、パリなどの街並み作品しか知らず、こんな船の絵も描いていたんだと、驚きました。
祐三のタッチって、こんな感じだったかな・・・?
3月にミュゼ濱口陽三で銅版画の展示会を見ましたが、その時の作品群の印象が〈静〉だったのに対し、ピカソの作品は〈動〉ですね。
溢れんばかりのエネルギーと冷静な視線が同居した凄い作品。
そのピカソを撮ったマン・レイの作品。