光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

野火止用水再訪 その5  野火止と武蔵野

2011年05月27日 | ぶらり探訪

野火止用水に沿った輪行も、所沢街道の手前で16時近くになり、引き返すことに。
この写真は、久米川駅と八坂駅の間の並木道。 野火止用水はこの道路の下で、暗渠になっています。 並木は用水沿いに植えられたケヤキ等の木々が一部残っているのだと思います。



八坂駅近くの用水沿いのカフェレストラン。 お供の犬がいなければ、喉をうるおしていきたいところ。



九道の辻公園沿いの用水で鴨が休息しています。



ここで、野火止の由来や武蔵野の林について。
武蔵野は洪積台地で水が乏しく、往古はススキや萱に覆われた原野だった。



この武蔵野に初めて鍬を入れたのは、飛鳥・奈良時代に朝鮮半島の内乱を避けて、入国した渡来人だった。
彼らは、荒れた原野を焼畑農法で耕したのだった。  薬や染料となる紫根などが特産品として作られた。



この焼畑農法で野焼きが盛んに行われたが、住居などへの延焼を防ぐため、見張りの塚や堤が築かれた。 これが「野火止」で、用水の流れる埼玉県新座市に野火止の地名と塚が残っている。



武蔵野というと雑木林のイメージがありますが、これは人間がかかわった二次林でクヌギなどの枯葉は肥料、照葉樹などの低木は薪として利用したもので、雑木林のなかは平地のように歩きやすい。 私も、雑木林はもともとの武蔵野の原風景だと思っていましたが、違いました。
 



九道の辻公園沿いの用水まわりの花



 お供、ご苦労さん。



 
(小平市ホームページの野火止用水の案内から転載)



野火止用水の散策MAPです。(「野火止用水」 斉藤利夫、大谷希幸著 有峰書店新社発行 から)
このMAPの所沢街道付近まで約10kmの行程でした。
いつか、埼玉編の平林寺まで行こうと思っています。
 



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