光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

東京国立近代美術館 現代の人形 堀 柳女

2010年12月14日 | アート 人形

堀 柳女の作品も独特のムードを持っています。 昭和30年に前出の平田郷陽とともに衣装人形で人間国宝となった。



堀 柳女    1897-1984
「瀞(とろ)」
1957  桐、木彫、木目込



「古鏡」
1963  桐、木彫、木目込

古代ぎれが実に効果的!

堀 柳女は幼い頃に父が亡くなり、祖父の孫養女となる。 8歳のとき、日本橋西河岸で運送業を営んでいた堀家の養女となった。 昭和の始め頃、姉の婚家に引き取られ、病弱な姉や義兄(後に柳女の夫となる)を慰めてあげたいと小さな人形を作ったら、非常に喜ばれたのが人形制作の始まりであった。 昭和11年には第1回帝展(現,日展)の工芸部に初めて人形部が設けられ 「平田郷陽」「鹿児島壽蔵」ら6名の入選者の中に「堀 柳女」も入った。 人形を芸術に引き上げた功労者のひとりであった。

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