12回目の中部大会まであと37日となりました。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
私、
ひとめぼれくんと申し上げます。
私は第1回大会からスタッフとして大会に参加しています。ヤケドするような暑さの中で行った年。大雨で体の芯まで冷えきり、身震いした年。暴風で大会進行を妨げられた年etc・・・
目を閉じると様々な記憶が甦ってきます。
得点や試合内容はあまり記憶ありませんが、私の中の「中部大会名勝負」を紹介します。
人呼んで
「セミファイナルストーリー」
センスの無いタイトルですが(汗)・・・本当に・・・
大会前に少しでも多くの方に興奮を伝えられればと思い紹介します。
2004年
8月にアテネ五輪が開催されたそんな年に大きな奇跡を見ました。
この年、4強に残ったのは次のチームでした。
タレント揃いな上、総合力で頭一つ抜き出ていた
KAS
長いフロントパスを巧みに使い、観客を魅了する「関西の雄」
ポップコーン
ビーチフットボール界のカリスマ。全国制覇も数回あり、中部大会7連覇を目指し関東から参戦した
コットンクラブ
地元、高浜町の教職員を中心にメンバーを構成。2002年中部大会で強豪「あっさりやすし」を下し4強に進出した事がある
GT10
準決勝は1・2コートで同時にスタート。
第1コートでは「KAS」対「ポップコーン」
第2コートでは「コットンクラブ」対「GT10」
準決勝スタート・・・
*写真とストーリーは一切関係ありません。
第2コートでは試合開始後、先取点を挙げたのは「コットンクラブ」でした。
その後、立て続けにタッチインを奪いました。
しかし、「GT10」も反撃し前半戦をわずかな得点差で折り返しました。
後半戦が始まり一進一退の攻防が続き、勝負の行方が分かりませんでした。
私はそんな中、試合中に聞こえるBGMが心地よく感じ、遠くから聞こえる観客からの声援やドヨメキも気になりませんでした。
そう、私はこの試合のメインレフリーをしていたのです。
後半戦も中盤に差し掛かった頃、ボールが地面に落ちプレーが途切れました。
その瞬間、なにげなく目線をコートの外に向けてみました。
「え・・・!!!???」
「何なん?この人の数は・・・」
コートの廻りを見渡しても、本部テントを見ても多くの視線が分かり、こんな
準決勝は大会史上初めてなんじゃないかと思いました・・・
淡々と時間は進み後半戦も終盤に差し掛かった頃、「GT10」が逆転のタッチインを決めました。
その瞬間の観客からの声援が今でも耳に残っています。
その直後、ダメ押しの得点・・・
試合終了のブザーが鳴った瞬間、「コットンクラブ」のメンバーの笑みを見ました。
大観衆の声援が鳴り止まない中抱き潰れる勝者を横目に、私は1コートへ向かいました。
「王者 コットンクラブ」が敗れた・・・
物思いに更けていました。
数十分後のメインコートは、第2コートからの熱気でいっぱいでした。
2004年 中部大会ファイナル
「KAS]対
「GT10」
準決勝の熱気が冷めやまない中、メインスタンドの大観衆を正面にし、メンバー紹介をうけ一人ずつコートの中に入った瞬間、中部大会の歴史が変わりました。