流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

落差に対して流量が多いフランシス水車の渦巻きケーシング基本形状

2015年08月17日 | 流体機械設計

落差に対して流量が多いフランシス水車の渦巻きケーシング基本形状です。

落差に対して流量が多いので渦巻きケーシング中央にあるフランシス水車ランナも高比速度型ランナとなっており、それに対しても渦巻きケーシング入口直径は大変に大きくなっています。

渦巻きケーシング入口直径がこのように大きくなっている原因は、水車への導水管路での摩擦圧力損失を少しでも減らして、水車ランナにかかる有効落差を増やし、水車軸出力を上げるためです。

大変に細い官で水車に水を導くと、思いのほか圧力損失は大きくなり、はなはだしい場合はほとんど圧力がなくなることも考えられますから、導水管の管内流速は毎秒2m以下、出来れば1.5m以下になると良いですね。