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にじトピ

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初めての一般バンドde定期演奏会

2006年04月02日 | 音楽
タイトルは面倒なので前に使ったのを流用。

コンクールが終わり、秋にもちょっとした演奏会を行い、目指すは最大のイベント、定期演奏会。
この業界では「定演」と略してしまうことが多いですが、大半のバンドは最重点項目として取り組んでいると思います。

ここでは、定期演奏会というのがどのように作られていくのかをご説明しようと思います。
あくまでも実体験に基づくもので、一般的かどうかは定かではないことをご了承ください。

<定期演奏会完成までのレシピ>
1・役割分担
大まかには2つで、曲や演出などのステージ構成を考えるグループと、広告やプログラム作成などの演奏以外を担うグループ。
特に後者は業者との打ち合わせも必要になるので、早い段階からギリギリまで動いていることが多いです。
僕はどちらにも入ってませんでした。来年からは正式に何かやるんだろうか。

2・曲目選定
大抵は、メインでやりたい曲(=大曲)を考え、そこからステージ構成を考えていると思います。
コンクールでは(時間や編成の都合で)出来ない曲を選ぶことが多いですね。
自分のバンドでやることですから、お手伝いを呼んでも成功すればいいわけですし。
演奏会によってまちまちですが、曲数は7~10曲ぐらいが一般的かと思います。
ギリギリまで曲が決まらないバンドもありますが、印刷屋さんの都合もあるので、決定はお早めに(謎)
あと、アンコール曲というのも1~2曲は用意されているもので、即興でやっているわけじゃないですから。
大した力入れて練習しているわけでもないのに、なぜか上手に聞こえることの多い曲ですw

3・費用徴収
演奏者もピンキリで出していると思いますが、それ以外にも企業・個人の協賛でまかなっております。
あとはチケット代。吹奏楽の演奏会チケットは500~1000円が多く、オーケストラに比べて良心的な価格設定だと思います。
でも、決して安かろう悪かろうの世界ではないということを、付け加えさせてください。
好みはあると思いますが、ジャンルを越えた楽しみを表現できるのは、吹奏楽が一番だと思います。

4・練習
一般バンドならではの悩みなのかもしれませんが、本番まで全員揃うということが難しいのです。
そんな状況で音楽を作らなくてはいけない指揮者は、本当に大変だと思います。
約半年に渡る準備が必要なのは、完成度を高めるための時間をギリギリまで使いたいということなのです。
また、本番間近になると、ホールを借りて練習します。(この費用も、上の項目で集めた費用から充てられる)
本番を想定した流し練習(司会・照明・音響含む)のことを、「ゲネプロ」と呼んでいます。
ドイツ語のゲネラルプローベが略して使われています。

5・宣伝・プログラム
宣伝のやり方は千差万別ですが、どこでもやってるのはポスター&ビラ作成。
駅や公民館等、公共の施設にお願いして貼ってもらいます。たまに楽器屋にもお願いします。
ビラの使い道は、他の演奏会のプログラムに挿入。
ちょっと話はそれますが、室内楽やコーラスなどは吹奏楽の演奏会にもビラ入れ来るのに、吹奏楽から他のジャンルには行かないですよね。
そういう意味で、閉塞的な業界なんだなとは思っています。
あとは、前回の演奏会でアンケートに答えてくれた人に郵便案内なども。
最近多いのは、各団体の掲示板に案内書き込みする人ですね。
個人的にはあまり好きな宣伝方法ではありません。
隔離するために宣伝掲示板っていうのを作っている団体も多いですw

大体こんな感じで、演奏会っていうのは作られます。
僕は当たり前だと思っていることが多いのですが、一般の人はどう思われるんでしょうかね。

じゃあ、そろそろ自分のバンドの話をするよw

メイン曲には、A.リードのオセロをやりました。
シェイクスピアの作品をモデルに作られた吹奏楽オリジナル作品。
ちょうどこの曲を選んだ頃に、作曲者が亡くなられたというのもあり、思い入れのある作品になりました。
12月末の日記にも書いたので、自分の役割は省略。
第1部はコンクール自由曲も含めたクラシック・オリジナル曲のステージでした。
演奏会の構成としてはオーソドックスです。
第2部の開始時に、ビックバンドをやりました。
演奏者の都合上、サックスソロ主体の選曲になりました。
その後はメドレー曲等、いろんなジャンルの曲で、落ち着いた吹奏楽のステージでした。
(落ち着いたというのは、小芝居を含めないという意味)
で、アンコールに…荒川静香で有名になったトゥーランドットを。
昔から好きな曲だけに、にわか仕込みは許さんのですよ(何)

本番の前日は仕事が終わった後に駆けつけ、当日もギリギリまで練習していました。
それだけ、事前のあわせが足りなかったという現われでもあるのですが。
本番間際の舞台袖は、いつになっても緊張します。
特に曲数の多い演奏会のほうが緊張しますね。普通は一発勝負のコンクールの方が緊張するみたいですが(^^;
ステージに上るまでの記憶が正直言って(毎回)あんまりないんですが、ステージに上ってからの光景は忘れません。
演奏会やってよかったなぁと思える瞬間が、僕にとってはここだったりします。
以下、演奏の感想は箇条書きにて。

・聞きに来てくださったしあわせうさぎさんも書いてますが、1曲目の響きはよかったと思いました。
練習の時には出せない響きが、このホールだから出せる。
kitaraっていうホールは、自分が思ってる以上にいいホールであることを再認識しました。
・カヴァレリアは初めてトップ。弱音でアルペジオっていうのがいろんな意味で辛いです。でも、音は外さなかったです。
・オセロは、序盤で緊張感が足りなかった気がしました。リーダーのソロも抜けたし(苦笑)
しかし、そのミスを吹き飛ばすかのような後半の緊張感。
100%とはいえませんが、上出来だったと思います。
・ビックバンドの感想もしあわせうさぎさん同様。プロの聞き手にはバレる音色なんです…。
・シンコペイテッドクロックって、昔の練習本には狂った時計と書かれていましたよね。
表現の問題なんでしょうが…あ、俺フライングしてます
・サライのソロがエロいというのは定説。エロカッコよくは無かった。
・アンコール曲は、オリンピックが終わった後に決まりました。ドミンゴ(だったかな?)を意識したとかしないとか。

これで1年間の行事は一通り体験しましたが、もっと早くからやってれば良かったなというのが正直な気持ちです。
この後が大変でした。ちょっとここでは書けないことも有りの打ち上げ。
一言だけ言うとすれば、女の子って怖いな~ってことで(ぉ
いろんな意味でピークを迎えた日でした。

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