田添菜穂子の一期一会

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昼下がりのヒルズにて

2006-10-19 00:43:42 | 絵画
昨日、六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで『クリーブランド美術展』を見てきました。
http://www.roppongihills.com/jp/feature/vol053/index.html

アメリカには主要都市にステキな美術館があるけれど、(ニューヨークのメトロポリタン美術館とか、ボストンのボストン美術館とか)クリーブランド美術館もそのひとつ。

アメリカには行ったことがないんですが、わたしの好きな印象派の絵画を多く所蔵している美術館が多いので、日本で行われる企画展にはよく行きます。

今回の展覧会も大好きなルノワールの絵がポスターに使われていて、見たい見たいと思っていました。

ルノワールは日本人に好かれるといいますが、私も大好き。

好きな理由は、独特のやわらかさにあるのかな。

絵に射す日差しは柔らかい。全体の色も強くなく淡い。描かれた布はふわふわしてるし、人物の肌はもちもちして、髪はエアリー。

全てが、軽快で幸せそうで愛に満ちてる。

家にも2つほど、ルノワールのポストカードを額に入れて飾ってあります。


さて、今回の展覧会には、そんなルノワールの美大生時代の作品がありました。

ルノワールには珍しい、少し暗い色調。まだ、実験段階の絵らしく、
解説によると、髪の毛はルーベンス、顔やレースはアングル、厚塗りはクールベ、背景はコローと、大勢の画家のものまねの集合体、なんだそうです。

それでも、カーキのドレスに白のブラウスを着てこちらを見据える少女の姿は、ルノワールの描く女性に共通した、優しそうで凛とした雰囲気。
実験的絵画でも、さすが!

この凛とした感じと柔らかさの同居が、また、ルノワールに惹かれる理由かもしれません。

きっと、私の理想の女性像をルノワールの描くポートレイトを通して見ているのかなぁ

なんてことをぼーっと考えながら、ゆったりと鑑賞をしました







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2 コメント

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永遠に等しい時間 (新米大好き)
2006-10-19 23:51:20
自分の感性に適った絵を観ている時間って、かけがえのない時間じゃないかと思います。

憧憬を絵の世界に重ねることによって、イマジネーションが豊かになります。

感性に栄養を蓄えるひとときは貴重なものです。
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いいですよねぇ (たぞえ)
2006-10-22 00:08:08
感性に栄養を蓄えるってステキですね。



私の場合はそんなに崇高なものではないんですが、単に好きな絵を見てるって、気持ちがうきうきしてきますよね。同時に落ち着いたりもして、ほんとに幸せです。
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