妊婦検診に通う道は、私のかつての通学路だ。
北九州に帰ってきて以来、週に何度も、乗りなれた25番のバスに乗り、中高6年間通った母校の前を往復しては、自分もかつて着た制服の学生たちの乗降を目にし、彼らの会話を微笑ましく思ったりしていた。
地元に暮らす友達と連絡を取り、会うようになってからは、ますます懐かしく感じた。
昨日、その母校にふらっと寄ってみた。
期末の保護者会が行われてる日だったようで、自分たちもそうするよう言われていたけれど、在校生が来客に優しい。
すれ違った見ず知らずの中学生が「ごきげんよう」と挨拶をするので、
とっさに私も「ごきげんよう」と返した。
その言葉が自分の口から出たこともびっくりしたけど、自分がどう見られたか、複雑に感じた。
同級生が子供を今年ここの小学校にいれたといっていた。
じゃ、私も保護者に見られても仕方ない、か。
久しぶりに来ると懐かしいだけじゃなく、いろんな感情が去来するのね。
藤棚は、冬景色。
高校の吹奏楽部の生徒さんたちが森の中でパート練習をしてたのだろう。楽器を持って藤棚の下を通り、音楽室の方向へ戻る列とすれ違った。
向かい側のグラウンドにはサッカー部。
学校のロゴがかっこよく入ったユニフォームがなかなかよかった。
中学時代、夫がここのサッカー部だった。
在校中は、彼のプレーは残念ながら見たことないのだけど。
職員室に行くと、高校の担任だった大井先生が相手をしてくださった。
すごく、ご無沙汰していたにもかかわらず、ありがたいことに私のことを覚えてくれていた。
「遠くからがんばって通ってたよね~」
田舎出身もたまには役に立つ。
その上、同じく通っていた妹や弟を通じて、消息も気にかけてくださっていたという。本当にうれしかった・・・・と同時に・・・。
不肖の弟については、たくさん謝っておいた。
「あはは、田添君は元気よかったもんね。ちょっと元気よすぎたけど、
男の子はあのくらいのほうがねぇ」
って、 停学、退学になりかけてもですか?(笑)
そこに私が漢文を教わり、弟の生活指導で何度もお世話になった宮本先生が通りかかる。
「おお久しぶり!元気か!」
私の近況を話し、弟の最近の写真を携帯で見せ、一応社会人になっていることを話し、
「いやぁ、弟が就職するまでは、学校に来きらんかったです。(来ることができなかったです)」と私がいうと、
「そうやろう、オレが反対の立場やったら、来きらんわ~。ワハハ。ああ、でもよかった。田添によろしく言っとって」と返された。
できの悪い子ほどかわいい、というのは結構本当のようだ。
弟の在校中の素行からは考えられないくらい、ほかの先生までもが、
「あらぁ、田添くん全然変わってないね~」と携帯写真を見て歓声を上げてくださる。
ほかにも先生方とは、いろんな話をした。
結婚のこと、仕事のこと、仙台のこと、妊娠のこと、東京に住む同級生の消息・・・・。
進路のことや勉強のことを聞いたり相談したりしていた先生に
分娩の話や、女性の人生のことや、子育ての意見交換をする日が来るなんて・・・。
「そうか、卒業生がそうやってがんばっとんやねぇ。高校生に毎日いろいろ指導しよったら、『ほんとわかってもらえるんかな』って思うこともあるけど、みんなが卒業して立派になってくれるんやったら、明日からもがんばるわ」
と、みんなの消息を話した際に先生のお一人が言ってくださった。
先生方も仕事に真剣に向き合う一人の人間なんだな、と学生のときに思いもしなかった気持ちを感じるとともに、
みんなの近況を楽しく話した程度なのに、それが先生のお役に立てたと思うと、ちょっとうれしかった。
でも、そうなんですよ、先生。
卒業生、みんながんばってます。
いろんな環境で素敵に輝いてる人たちが、日本各地にいて(時々世界にいて)、
私も元気もらうことが多いです。
時々集まって学校の話もします。
またいきますね。
今度は、息子も連れて行きます。
ですから、どうぞ、それまでお元気でいてくださいね。
ごきげんよう。
北九州に帰ってきて以来、週に何度も、乗りなれた25番のバスに乗り、中高6年間通った母校の前を往復しては、自分もかつて着た制服の学生たちの乗降を目にし、彼らの会話を微笑ましく思ったりしていた。
地元に暮らす友達と連絡を取り、会うようになってからは、ますます懐かしく感じた。
昨日、その母校にふらっと寄ってみた。
期末の保護者会が行われてる日だったようで、自分たちもそうするよう言われていたけれど、在校生が来客に優しい。
すれ違った見ず知らずの中学生が「ごきげんよう」と挨拶をするので、
とっさに私も「ごきげんよう」と返した。
その言葉が自分の口から出たこともびっくりしたけど、自分がどう見られたか、複雑に感じた。
同級生が子供を今年ここの小学校にいれたといっていた。
じゃ、私も保護者に見られても仕方ない、か。
久しぶりに来ると懐かしいだけじゃなく、いろんな感情が去来するのね。
藤棚は、冬景色。
高校の吹奏楽部の生徒さんたちが森の中でパート練習をしてたのだろう。楽器を持って藤棚の下を通り、音楽室の方向へ戻る列とすれ違った。
向かい側のグラウンドにはサッカー部。
学校のロゴがかっこよく入ったユニフォームがなかなかよかった。
中学時代、夫がここのサッカー部だった。
在校中は、彼のプレーは残念ながら見たことないのだけど。
職員室に行くと、高校の担任だった大井先生が相手をしてくださった。
すごく、ご無沙汰していたにもかかわらず、ありがたいことに私のことを覚えてくれていた。
「遠くからがんばって通ってたよね~」
田舎出身もたまには役に立つ。
その上、同じく通っていた妹や弟を通じて、消息も気にかけてくださっていたという。本当にうれしかった・・・・と同時に・・・。
不肖の弟については、たくさん謝っておいた。
「あはは、田添君は元気よかったもんね。ちょっと元気よすぎたけど、
男の子はあのくらいのほうがねぇ」
って、 停学、退学になりかけてもですか?(笑)
そこに私が漢文を教わり、弟の生活指導で何度もお世話になった宮本先生が通りかかる。
「おお久しぶり!元気か!」
私の近況を話し、弟の最近の写真を携帯で見せ、一応社会人になっていることを話し、
「いやぁ、弟が就職するまでは、学校に来きらんかったです。(来ることができなかったです)」と私がいうと、
「そうやろう、オレが反対の立場やったら、来きらんわ~。ワハハ。ああ、でもよかった。田添によろしく言っとって」と返された。
できの悪い子ほどかわいい、というのは結構本当のようだ。
弟の在校中の素行からは考えられないくらい、ほかの先生までもが、
「あらぁ、田添くん全然変わってないね~」と携帯写真を見て歓声を上げてくださる。
ほかにも先生方とは、いろんな話をした。
結婚のこと、仕事のこと、仙台のこと、妊娠のこと、東京に住む同級生の消息・・・・。
進路のことや勉強のことを聞いたり相談したりしていた先生に
分娩の話や、女性の人生のことや、子育ての意見交換をする日が来るなんて・・・。
「そうか、卒業生がそうやってがんばっとんやねぇ。高校生に毎日いろいろ指導しよったら、『ほんとわかってもらえるんかな』って思うこともあるけど、みんなが卒業して立派になってくれるんやったら、明日からもがんばるわ」
と、みんなの消息を話した際に先生のお一人が言ってくださった。
先生方も仕事に真剣に向き合う一人の人間なんだな、と学生のときに思いもしなかった気持ちを感じるとともに、
みんなの近況を楽しく話した程度なのに、それが先生のお役に立てたと思うと、ちょっとうれしかった。
でも、そうなんですよ、先生。
卒業生、みんながんばってます。
いろんな環境で素敵に輝いてる人たちが、日本各地にいて(時々世界にいて)、
私も元気もらうことが多いです。
時々集まって学校の話もします。
またいきますね。
今度は、息子も連れて行きます。
ですから、どうぞ、それまでお元気でいてくださいね。
ごきげんよう。
朝早く、珍しいお時間の更新ですね。
母校は、カトリック系の学校でしょうか。
あいさつが自然に交わされる光景は清々しい気持ちになりますね。
時を経ても、通いなれた場所に戻ってくると、気持ちもタイムスリップする不思議な感覚を味わったのではないでしょうか。
私の場合、大人しかったこともあり、こんな生徒が一番印象に残っていないだろうな~と思います。
かつて、色々なご指導を賜った先生方に、再会して一人前の姿を伝えるだけで、明日への原動力となる源を、返す事が出来るんですね★☆
菜穂子さんの素敵な思い出と共に、人との繋がりのご様子が風景として、目に浮かんできました♪
年末年始の慌ただしい時節ですが、ご家族様の温かい愛情に囲まれて、五体満足で元気なお子様が授かれるよう、お祈りしております☆☆
今思えば、先生も子育てしながら、先生するのって大変だったんだろうねえ。
高校生のときには、そんなこと、考えもしなかったけど。
それにしても、懐かしい写真をありがとう。
学校、変わってないね。
たぞえさん、お元気で順調そうなお姿を拝見して
嬉しくホッとしております!
(髪、伸びましたねー♪)
本番(!?)のその日まで、どうかお元気で、
健やかな赤ちゃんが産まれますように!!!
東京から祈っています~!
そうか~保護者に見られる??なんて私たちも偉くなったわね~
私も今度、生徒がいるときに行ってみたくなったわ。
懐かしい先生方のお顔を嬉しく拝見しました。
胎教にいい時間だったのでは?
おっしゃるとおり。
よく「顔を見せてくれるだけでいいのよ」っていうけど、先生に受けた恩を返すのって、別にすごい名声をつかまなくても、一生懸命がんばって生きてますってことだけでいいんだなぁって、感じました。
学校は、カトリックでした。
在校中はなんとも思いませんでしたが、大人になってマリア様を見ると、崇高でした・・新たな発見でした(笑)
<かなぴょん
そうなのよ。みなさん立派な職業婦人で、私たちにも接してくれたのだなあって、思ったわ。
あなたのことも話しました。たくさん褒めときました。(笑)
「まぁ立派になって・・」とみんな安心してました。
あなたこそ、行ったほうがいいわ。
あの感じだと、感激されるよ。
そう、この訪問、すごく私自身幸せだったんです。
母校に行くだけでこんな気分になるなんて思ってませんでした。
いよいよあと10日になりましたよ・・・。
出産後も髪をなかなか切れないだろうと思って、伸ばしてるんです。ようやく結べるくらいになりました。
安産になるようにがんばって運動してます!!
<敬子さま
ね~懐かしいですよね。
ピロティとかも写真撮ったんですけど、横型だから載せられなくて。全然変わってませんでしたよ。
ただ、先生方はちょっと世代交代してて、知らないお若い先生も多かったかな。
話に夢中で、帰りは夕方になったんですけど、
森も歩きたかったな、と思いました。
いらっしゃる先生方の、お姿を拝見出来て、
とても懐かしい気持ちになりました。
殆どの方とは、音信不通になってしまいましたが、
お元気でいらっしゃるのですね。
菜穂子さんの御蔭です。
有り難うございます。
新しい先生方が多くなったと、風の噂では聞いて
いました。在職中、最後まで、年下で通しましたが、
残っていたら、既にベテランの粋だったんでしょうね。不思議な感じです。
最後まで新米だった為か、全く余裕がなく、森も
歩かないままでした。いつか訪れたら、歩いて
みたいです。
残すところ、10日ですね。どうぞお体大切に。
P.S.お葉書、ご自宅の方へ送りました。
素敵なクリスマスと
お正月をお過ごし下さい。
高校の先生とお話を長くしていたので、中学の先生方とまではお話できなくて残念でした・・・。
でも、本当に中学の男子校舎も女子校舎もまったく変わってなくて、カフェテリアのいすまで変わってないのには笑いがこみ上げてきました。
ピロティの上に立つと、軽音楽部の練習の音が中庭にこだましてて、放課後の様子も変わらないですね。
ぜひ、ご帰国の際、戸畑にいらっしゃることがあれば、寄られてみてください☆
先生こそ、どうぞ、すてきなクリスマスをお過ごしくださいね!
田添、ありがとう♪
卒業して全く足を運んでいなくても、学内の写真を見るだけで、色々な思い出が蘇ってくるものなんだね。
先生も世代交代、親世代も世代交代、何だか感慨深いものがあります。
年末は旅に出るので、年始にでも是非会いましょう!
なんだろう、中庭を見るだけで私は泣きそうになったよ。すごいよね。思い出、というかもういろいろ押し寄せてきて、なんとも言いようがない、というか。
先生方、とっても温かく迎えてくださるよ、行ってみるといいよ。
年末、素敵なホリデーを!!
生まれたら知らせるし、もしよかったら、年明け戸畑に遊びに来てね。