お彼岸の連休、北九州に帰ってました。
写真の洋館は、西日本工業倶楽部。
東京駅や日銀本店を設計した辰野金吾氏の手がけた建物で、
現在は国の重要文化財になっています。
私がこの洋館に初めて来たのは、小学5年生のこと。
母と叔母と室内楽のコンサートを聴きました。
そばにある学校の門構えがステキだなぁと思ったのがきっかけで、
その後、その学校で中、高6年間過ごしました。
もともとの洋館の持ち主が学校の創始者だとわかったのは、入学してからのこと。
何しろ重要文化財なので、春・秋の一般公開ぐらいでしか中は入れず、
時々建物の前を通っては、見とれていました。
次にここを訪れたのは、29才の時、婚約の時の食事会。
仙台で会った夫は、この洋館の近くに実家のある人でした。
半年後の披露宴もここで行いました。朝から晩まで雲ひとつない秋晴れの日でした。
あの秋晴れの日から7年経って・・・・。
義父の三回忌をまた、同じくらい晴れた先週末、行いました。
法事のあとのお食事会は、この洋館。
スタッフの方が、7年前のことなのに、私たち家族のことを覚えていてくれました。
あの時にいた、とても元気だった義父が逝ってしまったことを考えると
今でも涙がにじむけど、
あの時いなかった、とても元気な2歳の息子が
この日は広いお庭を駆け回っていました。
今年、この洋館ができてちょうど100年。
こうした人の移り変わりをこの洋館はたくさん見てきたのかな。
そして、この青い空のずっと向こうで、お義父さんはかけまわる息子のことも
私たちのことも見守ってくれてるかな。
洋館のそばでいろんなことに思いを馳せた秋の一日でした。
コメント遅くなってごめん、連休、また福岡に行ってたよ。
そうか、おばあちゃんに連れて行ってもらってたかい。よい思い出だねえ。
あそこでクラシック聴くのも雰囲気が合って
本当にいいよ。
機会があったらまた聴きたいな。