この絵本はうちの子ども達が大好きな絵本です。
本当に絵がありません。
文字のみで構成されています。
この本が子ども達に人気の理由を考えてみました。
①構成
ダウンタウンの松本人志さんは笑いとは
“緊張と緩和”と言われています。
この本の構成も余白を上手く使い、余白で緊張を文字で緩和を表現しています。
②オノマトペ
オノマトペとは擬音語、擬態語、擬声語の総称です。
この本にはオノマトペが多用されています
オノマトペは幼児期の言語獲得期に重要な役割を果たします。
大人が話す文章は単語が埋没してしまい、目の前の物と単語が結びつきにくいです
しかし「ワンワン」と指さすだけで“犬がいたよ!」と伝わり子どもはコミュニケーションの楽しさを覚えていきます。
③下品な言葉
添付した写真にもありますが、大人からしたら下品な言葉が沢山使われています
子どもは下品な言葉でよく笑いますよね😊
あれには理由があります。
おしり・おっぱい・チンチン・うんち
3歳位になるとオムツが外れ、トイレで排泄ができるようになります。
その時期の子どもにとって上記言葉は親からよく聞く、大変興味のある言葉です。
また、自分の体の中から出てくる物にも興味深々となります。
そして、自分は興味深々な言葉を発すると大人は下品と感じるので反応します。
そうすと子どもは嬉しくなり余計に言うようになります。
禁止された行為ほどやりたくなる心理現象を“カリギュラ効果”と言います
まとめると子どもにとって
面白い間で
面白い言葉を
伝わり易く表現されているわけです
子ども達が大笑いするのも納得です。
私的にはこの本の素晴らしいと思う所は他の絵本の読み聞かせより
子どもと大人のコミュニケーションの要素が強くなり楽しい空間が広がる所です。
お勧めの一冊です😊