今日、初めて言友会に参加してきました。
言友会とは吃音当事者の会です。
会の初めは言語聴覚士の講義がありました。
私も言語聴覚士なので基本的な知識はあります。
しかし、心に引っかかった内容がありました。
それは吃音は「緊張する場面とリラックスする場面で増加する」という箇所でした。
緊張する場面で増加して、リラックスできる場所では減少すると思っていました。
少しモヤモヤしたまま講義が終わり質問するタイミングもありませんでした。
そして次の項目のグループディスカッションへと移りました。
グループディスカッションのメンバーには当事者の方がおられます。
私に講義の感想を発言する順番が回ってきました。
私は先に記した疑問を言いました。
すると当事者(50代男性)が教えてくださいました。
「リラックスできる相手との会話では吃る症状が増えるのではなくて、吃音症状を出すことができるのです」
吃音の症状がある方は吃音症状が出ないように吃音が出にくい言葉に言い換えたり、工夫をして話をされています。
したがって、ほどよい緊張感がある場面では吃音症状を抑えられるので少なくなります。
緊張する場面では抑制が困難となり多くなります。
反対にリラックスできる場面では抑制する必要がないので増えるとうことです。
吃音の方は吃った話し方が普通なので1番楽なのだそう。
吃音の原因は脳や遺伝的な要因だと言われおりますが正確には分かっていません。
昔は親の育てた方や愛情不足、ストレスが原因だと考えてる時期がありました。
その影響で誤った認識が広まっていると講義で話がありました。
私も心のどこかで緊張がなければ吃音の症状は落ち着くと思い込んでいたのかもしれません。
正しい認識が世の中に広がり誰もが1番楽な話し方でコミュニケーションが取れるようになればいいと思います。
そのために私にできることを探します。