歌人・辰巳泰子の公式ブログ

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おのずから咲く

2013-05-20 02:34:38 | 日常
東日本大震災以降、あちこちに、思わぬ草花の自生が目立ちます。
それに、咲く時期の花時計が、かなり狂ったもよう、温暖化の影響もあるかしれませんが、なんかちょっと、あれから、調子が違うんよねぇ、、、な。



近場の、あまり手入れのよいとはいえない花壇に、あやめがにょっきり。

ここは、土がよいみたいで、昼咲き月見草が、こんなに!



つまり、お花も、少しでも豊かな場所、生き残れる場所を求めているのだ。
そして、精一杯、生存の証を、立てているのだ。

ここの花壇は、いつも前を通るのですが、もう何年も前、ここに咲いてるお花のほうから、話しかけてきたことがありました。
そのときわたしは、進めてよいものかどうか、悩みがあったんです。

「ニセモノですよ!」

ぎょっとしました。
だって、お花に目を遣れば、お花のなかから心にまっすぐ、そんな声が、響き聞こえたのですから。

人を、見誤ってしまったことが、あって……。
見誤ったのは、わたし自身もまた、偽物だったからでしょう。
その頃のわたしの歌は、荒んで、ほとんど歌集に入っていません。


……あぁ、お花のコロボックルのいうことを、聞いておけばよかったなぁ。


そのとき月鞠の復刊を決意し、その年のうちに、運びあげることができました。
ひとえに愚かなために、紆余曲折のあるなか、お励ましに、感謝しております。

わたしはずっと、コロボックルの声のようなものは、自分は日頃耳にするのに、非科学的とおもってて、口にするすら、はばかられた。
でも、それ以来、コロボックルの声に、耳を傾けないのはダメって、おもっているの。
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