世直しあるある探検隊が行く辛口雑記帳
天誅乙女の詩



東京アンダーワールド

角川書店

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子供ながらにGHQ、佐藤栄作、田中角栄、児玉誉士夫、力道山、岸信介、山口組、稲川会、ロッキード事件等、昭和の高度成長期に登場する面々と事件の名前は耳にしたものだ。しかし、なかなかその台頭と活躍については学校では習わないので分かりにくい。又、個々に調べる程の意志もない。この本はニコラ・ザペッティなるアメリカ人の波乱万丈を題材に日本の知られざる重要な影の戦後史を教えてくれる。そしてその時期に確立された、政・財・官・ヤクザの関係が今の社会にも脈打っていることを暗示している。なによりもロバート・ホワイティングというアメリカ人が日本に興味を抱き長年にわたる取材を通して書き上げたという点に驚きを覚える。今の日本社会がいかなる過程で形成されたか、これらの影の力が大きな原動力になっていたことを日本人は知っておくべきであると思う。

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