湯平温泉:八十八湯
テレビの天気予報を見て、九州は曇りがちで気温が低く寒いと知ります。
この気温で九州の山間部のドライブをするにはこの地方の情報が不足しています。
ホテルのフロントで尋ねても要領を得ません。スタッドレスタイヤでタイヤチェーンを
持っていても九州のドライバーが冬道に慣れていないという話を各所で耳にします。
道を私以外の車も走行しているわけですから相手の技量と経験を考えると腰が引け
てしまいました。朝食を食べるまでは諦めて山間部には入らずに、大分自動車道か
ら素直に高速道路を乗り継いで鹿児島に向かうつもりでした。
別府温泉はぜんぜん温泉にきた気分になれなかったので、朝湯はシャワーです。
これでは折角のたまくるま九州旅行も物足りず、疲れがとれた気持ちにもなれず・・・
湯布院インターまで約43km、1時間の距離です。
湯平温泉まで、更に1時間余りかかりそう。道の状態も分かず寄り道する不安が残ります。
どこの温泉で日帰り入浴ができるか、どこが良さそうか分かりません。
観光案内に電話をすると戻って立ち寄るように言われますが、また迷います。
狭い道で登り坂になっています。石畳でハンドルを取られやすく注意します。
そんな運転をする要求されるとき、車からは看板が見えず通過します。
このことで案内所のおばさんから文句を言われてしまいました。
道に車を止めては邪魔になるので、ひとまずここに入れると、
「ここは駐車場ではありません。」と言われ、ちょっと嫌な気分になります。
旅行者としては嫌味をいわれても、案内所は見落としやすかったのですが・・・
よく聞いてみると、他のドライバーの皆さんにもよく起きている現象のようで、
車を運転しているドライバーから見ると、どうやら看板が見えにくいようです。
親切のつもりでこのことをお話ししたのですが、あまり理解できないようです。
駐車場を教えてもらい、温泉の説明を受けます。石畳の道の両側にいろいろ
な温泉がありましたが、『九州八十八湯』が2湯もあったためそこを選びます。
一番上から下ることにしましたが、そこまで行くにももう一迷いし苦労しました。
1番目に「洞窟温泉」、2番目に「金の湯」、3番目に「銀の湯」の予定にします。
服装が好ましくなかったのか、最初の温泉ではなにやら無愛想な対応をされ
ます。映画「寅さん」のロケ地だったようです。玄関に写真が飾ってありました。
大好きな女優さんが寅さんと一緒にいます。 ・・・ へえ~、そうなんだ。
次の温泉がなかなか見つけられずに行ったり来たりしているうちに靴擦れを
起こし、銀の湯はパスしました。
いろいろありましたが、もう一度家族と一緒に訪ねてみたい温泉です。
このあと今夜の宿から留守電が入っていたため連絡をすると、チェックインに
遅れると夕食が用意できないといわれます。桜島に向かってひた走りました。
阿蘇山経由をナビの標準到着時間を見ると完全にタイムアウトです。標準設定
時速を遅めに設定してあることも影響していますが、初めての九州ドライブです。
安全を期して行程を再検討し、計算上ぎりぎり間に合うと思われるコースを選び
ます。これなら途中のんびり行っても1時間くらい余裕を残して到着するはずです。