アーカイブ『市民派アート活動の軌跡』

「アートNPO推進ネットワーク通信」
小冊子「アート市民たち」

1『絵はぼくを思索に誘う』(AS会誌掲載)

2016年04月06日 | YTアートコレクション
1、初めてのコレクション展

 「初めての個人コレクション展である。いままでもコレクション展開催の機会はあったのだが、余り乗り気にならなかった。収集した美術品を人目にさらす行為がいかにも自慢げで、私の性に合わなかったからだ。しかし、今回は、ふとその気になった。何故か。一つには、人間的にも尊敬できる大倉宏氏からのお誘いであったからだ。もう一つは妻を亡くし、自らも癌を患い、一人暮らしも手伝って、聊か厭世気分が強まった数年間であったのだが、このところ体調も回復し、今年は気分転換の年と決めたばかりであった。そして六十歳代半ば、そんな節目の年に人生を振り返ってみるのも悪くはない、そう思ったのである。



そんな時、大倉さんから新潟砂丘館でのコレクション展のお話があった。大倉さんは元新潟市美術館の学芸員であり、美術評論家、そしてNPO型画廊新潟絵屋の代表でもある。この五月、新潟から夜行バスで上京してきた大倉さんとお会いした。大倉さんとは、新潟絵屋&アートNPO推進ネットワークのコラボレーション展覧会を企画した仲でもあり、久しぶりの再会に話が弾んだが、早速、コレクション展の計画概要を伺い、開催期日や出品作品についての打ち合わせに入ったという訳である。


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