90代の繰言

後期高齢者の戯言

残照の記(99)

2021-08-26 04:30:35 | 日記
気になる数字

それは自死(自殺)者の増加だ。
昨年、コロナでの死者数は3466人、それに引き換え自死者数は2万222人。
前年比797人の増加である。
(厚生労働省『2020年人口動態統計(概数)』2021年6月発表)

特に若者の自死に注意したい。
10代(781人)、20代(2414人)、30代(2510人)の死因の一位は自死だ。
直接コロナとは関係がないように見えるが、鬱鬱とした時代の空気の中で生きていくことに希望を見いだせない若者が増加しているのではあるまいか?

自死の原因はにわかに論じがたいが、コロナが戦後日本が作り上げてきた社会システムの虚弱な部分をついているように思われる。

戦後日本は、産業と人口の大都市圏集中を実現し、産業力によって「豊かさ」をもたらしたが、一方では「過密の中の孤独」を深め、生存危機を意識せざるを得ない危機における心の耐久力を虚弱化させたのではないか?

心の耐久力、回復力が求められる時代である。
生き抜く心の耐久力にとって大切なのは、生身の人間社会とのつながりであり、人間はそこに希望を見出すのだ。
したがって、大人社会の責任は重い。

どんなに厳しい時代環境にあっても、そこの生きる大人たちが筋道の通った挑戦を続けている限り後進は希望を失わない。
時代が「虚偽・虚栄・偽善・欺瞞の空気」を漂わせている限り、不安と不条理に追いつめられるのだ。
(以上)

残照の記(98)

2021-08-22 03:47:09 | 日記

パラリンピックが2021年8月24日(火) – 2021年9月5日(日) に開催される。

都下の小中高生を学校単位で見学させるという案が提示されているらしい。
驚きである。
コロナが猛威を振るっているさなかにそんなことをすれば、拍車をかけることになるだろう。
施政者は何を考えているのか?

日本はロックダウンの季節である。
現在必要なのは、ロックダウン!とガラジイは考える。

【参考Web】
(以上)
 






残照の記(97)

2021-08-19 02:08:36 | 日記
大分県COVID-19の近況

 大分県は18日、新たに162人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。前日の148人を上回り、2日連続で過去最多を更新した。ちなみに本県の人口は約120万人。
 50歳未満が139人と8割以上を占め、若年層を中心に感染が広がっている。
 持病がある70代の入院患者1人が死亡し、県内の死者は計65人になった。

 居住地別は大分市が87人、中津市が27人、別府市が13人など。
 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は66・26人となり、3日連続で過去最高を記録した。感染経路不明者の割合も39・9%と高く、市中感染が拡大している。

 中津市の飲食店「スナックyou」では利用者計6人の感染がPCR検査(遺伝子検査)で判明し、県はクラスター(感染者集団)が起きたと認定した。
 12日以降の来店者に県北部保健所(☎0979-22-2210)へ連絡するよう呼び掛けている。

 県感染症対策課は「最近の状況を踏まえると、身近に感染者がいてもおかしくない。県民一人一人の市中感染への警戒が必要。不要不急の外出は自粛してほしい」と呼び掛けている。

 愈々Covid-19は身近に迫ってきた。
 ガラジイはさらにガードを固くして殻に閉じこもる予定。😏 
(以上) 

残照の記(96)

2021-08-17 12:13:07 | 日記
続 個人情報

女子共同風呂では電子キーへの取り換え事件が老婆間で大問題になっているらしい。
ガラジイは相棒からその顛末を聞くのみ。

近所にマンションを所有するT氏が理事長と掛け合ったらしい。
T氏は東京の住人で、このマンションをリゾートとして利用している。
このマンションの近くにやや小ぶりなマンションを所有していて、月に1回くらいは別府にやってくるらしい。その間、所有するこのマンションの一部屋に滞在するという。富豪である。

そのT氏が理事長と昨夜掛け合ったという。
その詳細は知らないが、電子キーの一件は白紙還元されたようだ。
それに伴って提出した個人情報はどうなったのか、いまのところ不明だ。
提出した個人情報は早急に返還されるとよいのだが。

話し合いの結果は理事長側の全面的敗北に終わったようである。

来る9月は理事会の改選期である。
だれが理事になり、どんな人が理事長になるのか、共同風呂の老婆間ではあれこれ取りざたされているらしい。
いずれにせよ、個人情報を大切にする方が理事長になってほしいものだ。

ガラジイはそう思っている。
(以上)

残照の記(95)

2021-08-16 04:39:09 | 日記
未曾有の豪雨

ここ数日未曾有の大雨である。
報道によれば、佐賀県嬉野(うれしの)では1000ミリを超える降雨があったとか。
1000ミリと言えば1メートルである。
日本一の降雨量だ。

それで脳裏に浮かぶのは嬉野茶・八女茶の茶園の様子である。
流されていないか?
無事なのか?

五・六年前、天草をドライブした時、ついでに伊万里、有馬、嬉野と足を延ばした。
嬉野で近代的茶園に初めて出会った。
ショック!

その数年前、マレーシアで壮大な茶園に出会って、感動したのだが、日本の茶園も見事に整備されていた。
それまで見る機会に恵まれなかっただけのこと。
日本の茶園は見事に近代化を遂げている。

70年ほど前、ガラジイ20代の折、岡倉天心の「茶の本」をある機関誌に紹介したことがある。
その中で、茶生産農民の労苦に触れていないことを痛烈に批判した記憶がよみがえってきた。
ここでは詳しく述べないが、嬉野で整備された茶園に出会ってそのことをまざまざと思い出した。

そこで豪雨だ。
心配!。

ガラジイの住む別府は豪雨はなく、大規模な土砂崩れ、洪水も発生していない。
今回、大分県は九州で最も雨量が少なく、しかもその大分で別府は多分雨量が最小であった。

日本中が豪雨に悩まされているとき、コロナは相変わらず猖獗を極めている。
感染者数は百十万人を超え、死者数は一万五千人を超えたという。
心から哀悼の意を捧げたい。

世界では、罹患者2.07億人、死者440万人という。
難民集落のコロナの蔓延状態に思いをはせるとき、いてもたってもおられない。歯ぎしり噛んで憤っている。どうなっているのだろうか?
(以上)