信楽タヌキにみる自由の世界

信楽タヌキを研究する、けいおうタヌキ研究所です。ブログでは信楽タヌキの楽しみ方や生態に焦点を当てたいと思います。

ハイスピードかちかち山 

2020-06-25 00:02:58 | 日記
■もとのお話

むかしむかしあるところに、畑を耕して暮らす、
おじいさんとおばあさんがいました。
二人の畑には毎日、タヌキがいたずらをしにやってきます。
怒ったおじいさんは、罠でタヌキを捕まえて、家に戻ると、
「おばあさん、こいつをタヌキ汁にしてくれ」
そういって畑仕事に戻りました。

タヌキは、おばあさんに嘘をつきました。
「もう悪さはしない。家事を手伝う」
そうして縄を解かせて自由になると、そのままおばあさんを撲殺し、
肉を鍋に入れて煮込んでしまいました。
それからタヌキはおばあさんに化けると、
帰ってきたおじいさんに鍋を食わせ、
「婆汁食べた!」と笑って山に帰っていきました。

これを聞いたウサギは、タヌキ成敗に出かけました。
まず、ウサギはタヌキを芝刈りに誘い、
帰り道、背負わせた薪に火をつけました。
火打ち道具の合わさる「かちかち」という音を聞いたタヌキは、
「このかちかちという音はなんだい?」
「ここはかちかち山だから、かちかち鳥が鳴いているんだ」
そうしているうち、薪は燃え上がり、タヌキは背中に大やけどをしました。

次の日、ウサギは火傷によく効く薬だと言って、とうがらし入りの味噌を渡しました
薬を塗るや否や、タヌキは痛みに叫び声を上げました。

さらに次の日、ウサギはタヌキを漁に誘い、
木の船と、一回り大きな泥の船を作りました。
欲張りなタヌキはもちろん大きな泥の船を選びます。
船に乗ってみると、次第に泥は崩れてゆきました。
タヌキはウサギに助けを求めますが、ウサギは助けることはありません。
タヌキは溺れて死んでしまい、ウサギはかたき討ちをはたしましたとさ。




■ハイスピードかちかち山 

むかしむかしあるところに、畑を耕して暮らす、
おじいさんとおばあさんがいました。
二人の畑には毎日、タヌキ(210km/時)がいたずらをしにやってきます。
おじいさんは、スピード違反でタヌキを捕まえて、家に戻ると、
「おばあさん、こいつをタヌキ汁にしてくれ」
そういって160km/時で畑仕事に戻りました。

タヌキは、おばあさんに嘘をつきました。
「この国では時速190kmを超えると法定速度になるんじゃないのか」
そうして縄を解かせて自由になると、そのままおばあさんを撲殺し、
肉を鍋に140km/時で投げ入れて煮込んでしまいました。
それからタヌキはおばあさんに化けると、
帰ってきたおじいさんに鍋を食わせ、
「婆汁食べた!」と笑って200km/時で山に帰っていきました。

これを聞いたウサギ(220km/時)は、タヌキ成敗に出かけました。
まず、ウサギはタヌキをドライブに誘い、
帰り道、車体後方のターボエンジンに火をつけました。
火を起こす「かちかち」という音を聞いたタヌキは、
「このかちかちという音はなんだい?」
「nitroglycerin」
290km/時まで加速したタヌキは、
そのまま湖に飛び込んで溺れてしまいました。
他の追随を許さないスピードで爆走するタヌキを見て、
「さよならも言わずに行っちまうのかい?」
ウサギは悲しげな眼で、静かにつぶやきましたとさ。







■ハイスピードかちかち山  2 Fast 2 Furious  

むかしむかしあるところに、畑を耕して暮らす、
おじいさんとおばあさんがいました。
二人の畑に、背中燃え盛るタヌキがやってきました。
おじいさんはタヌキを捕まえて、家に戻ると、
「おばあさん、タヌキ汁が歩いてきおったわ」
そういうと二人仲良くタヌキ汁を味わいましたとさ。







■ハイスピードかちかち山 The Fate of the Furious 

むかしむかし、おじいさんとおばあさんの畑に、
船尾のニトログリセリンで加速する泥舟に乗ったタヌキがやってきて、
曲がることを知らない暴れ馬は、そのまま湖に沈んでしまいましたとさ。






夜のテンションなので許してください


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