信楽タヌキにみる自由の世界

信楽タヌキを研究する、けいおうタヌキ研究所です。ブログでは信楽タヌキの楽しみ方や生態に焦点を当てたいと思います。

ブログ始めました。信楽タヌキとはなんぞや

2020-03-24 00:02:54 | 日記
初めまして、けいおうタヌキ研究所です。

主な活動は、名前そのままですがタヌキの研究。
ただ一点お伝えしたいのは、「信楽タヌキ」の研究が中心であるということ。

なぜ「信楽タヌキ」中心なのかといえば、それは私が大学生時代の卒業論文で
この「信楽タヌキ」を中心としたテーマの歴史研究をしていたからに他ならない。

信楽タヌキに学生時代を捧げました。人生も捧げる所存です。

そんな自己紹介をするたび、真っ先に訊ねられることがある。

「信楽タヌキって何ですか???」

大抵、「居酒屋の前によく置いてある置物のタヌキですよ」と説明するとイメージしてもらえる。
それでもピンとこない方には「キンタマがついてるタヌキですよ」と伝えると納得してもらえる。
(キンタマと伝えづらい相手には「笠や徳利を持ってるタヌキですよ」とソフトに説明する)

つまるところ、



こういうのや、


こういうの。

写真を見せれば大抵は「見たことある!」と言ってもらえる。
すると次に尋ねられる質問としては、

「何でこのタヌキはお店に置いてあるんですか?」
「いつ頃生まれたんですか?」
「どこで作られてるんですか?」

これらの質問についても、比較的簡単に答えられる。
(大半の回答に「一般的には」、「諸説あるが」といった枕詞をつけたくなってしまうが…)

信楽タヌキの歴史はほとんど知られてはいないが、
調べてみると意外にも歴史は新しく、そして興味深い。

ただ、そうした質問の中で、特に回答に困る質問がある。

「信楽タヌキの何が好きなんですか?」
「どこに面白さを感じるんですか?」
「なぜそんなに研究するんですか?」

この質問が来ると、私は途端に身構えてしまう。
正直なところ、未だ自分自身でも信楽タヌキのどこに面白さを感じるか、わかっていないのだ。

もちろん可愛いから、という理由も大きいよ

大抵の場合は、
「信楽タヌキの"変化の歴史"がとても面白くて〜」とか
「信楽タヌキの"扱われ方"の幅広さに興味を持って〜」とか

何とかうまいこと説明しようと試みている。

ただ、実際のところ自分の説明に、誰より自身が納得していない。
本当にそんな一言に魅力の全てが詰まっているのだろうか、と自問自答してしまう。

ということで。

このブログでは、信楽タヌキの歴史や詳細な情報をお届けする…
というよりは、「信楽タヌキの面白さって何だろう」という疑問について
私自身も改めて考えながら、それを記録していくことが趣旨になりそう。

少し話は逸れるが、
私は研究発表やプレゼンが本当に下手で、それは発表が嫌いというわけではないのだが、
発表の機会を得るたび「うまい構成と表現で感動させてやろう」と鼻息をまくし立てては、
なんだかんだ言いたいことが周りに伝わらないまま終わってしまうのだ。

「信楽タヌキはお店や人によって置き方も扱い方も全然違っていて、店内の神棚に大切に飾っている人もいれば、入り口の植木鉢の中に突っ込んで置いてる人もいるのが凄く面白いところなんですよ!」

と話したいところ、何とかキャッチーな一言で伝えようとするから

「信楽タヌキの面白さは"人に化けさせられるところ"です!」

なんて、1週間ひねりにひねって絞り出した独りよがりな表現をドカンとスライドに映し出して、
聞いている方をぽかんとさせてしまう。

キャッチーな表現で興味を持ってもらう、という手法の実践はこれからもやめるつもりはない。
かっこいいからね!

しかし、ブログを始めるにあたってふと思った。
時間も文字数も制限のない場所で、ありのままの文体で、「なぜ面白いと思ったのか」を手探りで言葉にしていくのも面白いのでは。
(現に今回の記事も内容や構成を決めぬまま、思ったことをそのままに打ち込んでいる。)

そんなわけで、次回からは私個人が面白いぞ!と思ったポイントを特に考えもなく投稿して、
やがては信楽タヌキの面白さって何だろうという疑問を、皆様と一緒に考えていきたいです!

そして、私が感じる信楽タヌキの魅力を一言で示せる表現、言葉も探し出してみたい。

ただ、いきなり信楽タヌキを知らぬまま「面白さを考えよう」と言っても何が何だかというところではあるので、まずは信楽タヌキのざっくりした紹介をしたいと思います。


次回予告



目覚めると家族はタヌキになっていた。
なぜ突然タヌキに? 慌てふためく4人。
しかし、各々には思い当たる節があった。
人生から逃げ出したい父親、刺激の欲しい母親。
楽な毎日を送りたい長男、兄の後ろ姿を追い続けてきた次男。
想像を超えた出来事に戸惑いながらも、タヌキへの変身が自分という存在を見つめ直し、
やがて家族の絆を確かめ合うきっかけとなっていく。
タヌキの数だけ、物語があります。

劇場版『そしてタヌキになる』 近日公開延期予定