信楽タヌキにみる自由の世界

信楽タヌキを研究する、けいおうタヌキ研究所です。ブログでは信楽タヌキの楽しみ方や生態に焦点を当てたいと思います。

読めない感情と垣間見える闇 #信楽タヌキ紹介9

2020-08-29 19:00:54 | 日記
仕事中、無意識に「正直ベース」という言葉を使ってしまった時、
ビジネスマンかぶれになりかけた自分を観測してしまいました。
けいおうタヌキ研究所です。

今回は、表情が印象深い信楽タヌキを紹介したい。

おそらく1000000回は紹介している狸谷山不動院におられる350のタヌキが一体。



こちら。
この写真はどことなく卒業アルバムの集合写真のよう。

雄タヌキに比べ数が少ない雌タヌキ。
注目したいのは、その表情

表情の読めない信楽タヌキは数多く存在するが、
中でもこのタヌキは感情というものが感じられない


「こんにちは」
「…………………」
「こんにちは!」
「……………………………………」
「こんにち…」
「ママ、あの人置物に話しかけてる!」


落ち込んでいるのか、怒っているのか、思索に耽っているのか。
推測はできても、どうも確証が得られない。

皆様はこのタヌキから、どんな感情が読み取れるだろう。

私の場合は、なんとか感情を読み取ろうと2~3分眺めてみた結果、
気づけば私自身が虚構を見つめる無の表情をしていた。



別の角度から考えてみると…。
どんな時に我々は、こんな表情をするだろう。

例えば、楽しみにしていた番組の録画に失敗していた時。
例えば、全くついていけない話題で周りが盛り上がっている時の飲み会。
例えば、腹がよじれるほど笑った1分後。

感情が無い→「虚無の表情」と捉えることもできるが、
このタヌキは反対に、あらゆる感情を想起させる"無限の可能性"がある、かも。
知らんけど。


ちなみにこの角度の写真からは、確実な闇が垣間見えた。

「言葉で表さずとも伝わる、静かな怒り。
 まるで、口に運ぶ前の香りからワクワク感が伝わる、
 芳醇なワインを飲む時のような、そんな明確な怒りを感じます」
 (日本酒以外口にしない友の会 会長の言葉)

おそらく怒ると黙るタイプ。あるいは恨みを長年溜め込んでおくタイプ。
ストレスや怒りは、周りに吐き出して解消しようね。


最後に、強引にカッチョイイことを言うと、
タヌキを眺めることは、映画や小説を楽しむことと同じかもしれない。
つまり、タヌキの表情を通して、我々の過去の記憶が想起される。
タヌキは鏡。我々はタヌキでなく、自身の思い出を見ているのである。
知らんけど。

以上、けいおうタヌキ研究所でした。


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