処暑過ぎて なお燃ゆる如 列島かな
お医者さま 嫌いになる日 つくつくし
百日紅 咲き満つ医院 早や薄暮
午後から、整形外科、内科の予約をしていた今日。
四週間振りの整形外科。
担当医師は「どうですか、その後変わりは?」
私は特に変わりはなく、毎日痛いです。寝起きが一番辛くて、階段を降りるのがやっとです。
と答えると、
「手術はどうします?」
私「やっぱりしなくちゃならないんでしょうか?出来たらしたくないです。」
入院、手術、術後のあれこれ考えると、リスクというかマイナス面ばかりが浮かんできて…出来ることならしたくない。
医師はすかさず「手術をするしないを決めるのは、〇〇さんです。こちらは強要はしない。」
「先月、3ヶ月様子を見ましょうといいましたし、薬を変えます。ただ副作用が強い。長い服用はできません。
とりあえず4週間後、また来院してください。頑張ってください。」
患者に寄り添う良き医師なのだと思う。
だけど、なんだかちょっとした一言が気になる。
決めるのはあなたです、ってまぁそりゃそうだけど。
次の内科への受診まで時間がある。
一旦帰宅も考えたけど、暑い最中行ったり来たりは、余計に疲れ、下手するともう出かけるのが嫌になるかも。
近場のドトールで、アイスティで涼む。
あっ今日は特別に食料品は買わないでよいが、足りない日曜品数種買っておこう、と決め、スーパーへ向かう。
あまり来ないスーパー。
レジに並ぶ。
二人のレジ待ちの後ろに…
すると、隣のレジに店のお兄さんがレジを開けて「次のお客様こちらにどうぞ。」と呼びかけた。
私の前の二人の女性が、隣のレジに移動。
私は、そのままそのレジに残った。次が私の番…かと思ってお店のカゴをレジの台に置いた時、さっき移動した女性の一人が戻って来て、何やら怒っている。
当然のごとく、私の前に割り込み、
「なんなの、私が先のはずが…」とかなんとか、
つまり隣に開けたレジは、この方が一番先と思ったのに、もう一人の方を先にした…という事のよう。
レジのお兄さんの誘導の仕方が悪いのか、この女性の勘違いなのかわからないけど、凄い剣幕に私は、とっさに置いたカゴを取り、後ずさり(笑)
一人待つのに、いったいどれほどの時間??
そんなに急いでいらっしゃる。
どうぞどうぞ、私はまだ時間あります。と心で言って…。
けれど、やっぱり大人気もなく且つ非常識。正直不愉快。
一度離れた列に又割り込むって、我が子にもそう教えるつもりですか、と老婆心ながら、これも心で言う。
気を取り直し、余裕で内科へ向かう。
駐車場も割と空いてて良い場所に停める。
白い百日紅の木の下。
受付後間も無く呼ばれ、体重、血圧、心拍数など測り、いつもの若先生の診察を受ける。
整形外科を受診した旨を話し、処方された薬も伝える。
副作用の事をより詳しく教えて頂く。
そして、こちらで処方のコレステロール薬の事、
ちょっと気になっていたので聞いてみた。
「この薬は、ずっと飲まないといけないですか?」
若先生、「はい、これはずっと。〇〇さんは随分数値も良くはなっているけど、この先も薬を辞めたら、動脈硬化やプラークができる恐れが大です。」
あっ死ぬまで?私がちょっぴり冗談めかして言うと、
「死ぬ前まで、です。」
なんか冗談でも、嫌だなぁとその途端感じてしまった。
80歳代になれば、自ずと様々な機能が衰えて、結果動脈硬化なども起きにくくなる…らしい。
少なくとも、70才代は飲み続けないと。
若先生に悪意はなく、現実を話してくれているのだが、なんだか今日は我が心、余裕がない。
きっとこの暑さのせい。
去年を上回る、連日の猛暑酷暑。
ツクツクボウシの声が、今年はなんだか弱々しいのは気のせいだろうか。