田中 賢

ライブ情報、日々の思い、音楽と日常などを記載していきたいと思います。

過去のトラウマに思う~その2~

2018年01月31日 | 音楽
 こんな詩ができた。過去のトラウマを通してお互いを見ているという状態を表現した。その時にはどうすることもできなかったが、こんな悲しいことはもう繰り返さないようにしたいという思いをこめて、いつか歌ってみたい。


●湖にて

きらきら太陽が眩い水面
青い空を映す湖

それは心の表面にすぎない
水面のすぐ下には
誰も知らない君がいて
魚たちを食い散らかしている
魚たちを食い散らかしている

君が大好きな七色花のにおい
穏やかな風に二人はうっとり

それは世界の表面にすぎない
水は空まで吹き上がり
醜い君が襲い掛かって
ズタボロに僕を引き裂いてしまう
ズタボロに僕を引き裂いてしまう

きらきら太陽が眩い水面
青い空を映す湖

それは心の表面にすぎない
水面のすぐ下には
誰も知らない僕がいて
魚たちを食い散らかしている
魚たちを食い散らかしている
魚たちを
食い散らかしている

過去のトラウマに思う~その1~

2018年01月30日 | 音楽
 僕が見ているのは本当のあなたなんだろうか?
 あなたが見ているのは、ほんとうの僕なんだろうか?

 経験から学んだ知識というフィルターを通して、僕はあなたを見ているかもしれない。
 思い出したくもない悪い記憶のフィルターを通して、あなたは僕を見ているかもしれない。

 まっすぐにあなたを見ればよい。目の前にいるあなたを信頼すればよい。僕がすべきは、ただそれだけのこと。

 まっすぐに僕を見てくれればよい。まだ起きてもいない悲しみのことなど考えなくてもよい。あなたがすべきは、ただそれだけのこと。

 頭では分かっているつもりでも、それがなかなか難しい。経験からの学習や過去のトラウマが、人と人を遠ざけてしまうことがある。

 疑わなくてもよいのに。
 傷つくことを恐れなくてもよいのに。

 僕の心の中にいるのは、ほんとうのあなたなんだろうか?
 あなたの心の中にいるのは、ほんとうの僕なんだろうか?

 僕はほんとうのあなたを知っているのだろうか?
 あなたはほんとうの僕を知っているのだろうか?

未熟者の独り言

2018年01月29日 | 音楽
 幸せには形がない。この手で触れることはけしてできない。
 今ここにあるのが幸せなんだと感じられるとしたら、それがほんとうの幸せなのだろうと思う。けれど、えてして人は、今ここにある幸せに気付かないことが多い。
 それどころか、今ここにはないもの、足りないものにばかりに気を取られてしまう。ここではないどこか、その人ではない誰か、今ではない過去あるいは未来に思いをめぐらせてしまう。
 今は幸せなのかもしれない。けして不幸ではないから。けれど、もっと大きな幸せがあるかもしれない。そんな誘惑を断ち切ることは誰にもできないだろう。まだ見ぬ幸せを求めて、今のぼんやりとした幸せを捨てて、新しい場所へと向かう。
 そこにはほんとうの幸せがあるのだろうか?
 遠くから見ている時、それが幸せと思っても、手にしてみた時、それは以前えがいていたような幸せとは違っているかもしれない。そして、気が付けば、また幸せって何なのだろうかと考えてしまっているのだ。
 幸せは形を留めない。昨日えがいた幸せの形、今日えがく幸せの形はもう微妙に違っている。いくら追いかけてもほんとうは手に入らないものなのかもしれない。
 だから、やっぱり今、ここがいちばん幸せなのだと思えたら、それが最高の幸せなのだと思うのだが・・・。
 あー、僕の心は、まだまだ神の領域からはあまりに遠いところに在って、なくしたものや、手に入らないものへの執着の煩悩に苦しんでいるのだ。この未熟者!

鬱気分には辛めのカレーがちょうどよい

2018年01月28日 | 音楽
 鬱気分に陥る時がある。あわただしい毎日の緊張感から解放された休日の朝、ふと気持ちが動いていないことに気付く。
 そんな日曜日、最近気に入っているバリ料理の店にランチにでかけた。バリ人のマスターはとても陽気だ。日本人の女性と結婚し、この国に移り住んだという。この店で知り合ったTさんも食べに来ていた。来週日曜日の長居DEPOのライブに来てくれるらしい。
 マスターのオリジナルのカレーは絶品だ。そして今日はかなりの辛さでいただいた。
 カレーは鬱気分にはとても良い。頭の中がぱーっとする。心の奥の岩盤みたいな重たく冷たい塊が、粉々に砕けて、熱い上向きの風に吹き上げられて、ぱーっと空に散っていくような、そんな辛さが今日はとてもありがたい。食べ終わるころにはすっかり汗をかいていた。
 寒い寒い日に、このお店があってよかったな、人の集まりの中にいられる自分は幸せなのだろうなと感じずにはいられない。

 2月4日(日)は大阪長居DEPOにて歌います。久々のブッキングライブ、新しい第一歩。。

 オープン19:00~
 スタート19:30~
 チャージ1600円(ワンドリンク付き)
 出演:たなかまさる、吉川李門、大倉あゆみ、豊田梵
*たなかまさるは19:30からの出演です。

ライブバー・DEPO
〒558-0004 大阪府大阪市住吉区長居東4丁目6?6 イコンビル地下1階
http://livebardepo.com/

新しいスーツを買いにでかけよう

2018年01月27日 | 音楽
 キーボードのペダルはこのところ、ずいぶん銚子が悪かった。しっかり足で踏んでも、思うように音がのびてくれないのはかなりストレスフルだ。
 先日、難波アメリカ村で、もう陽もくれた雑多な道で、服屋のお兄さんに助けていただいて、ビッグステップの地下の楽器屋に辿り着き、無事ペダルをゲットできた。
 コートのチャックが壊れたり、スーツが破れてしまったり、10年以上もがんばってくれていたものだから、もうそろそろ限界、おつかれさまでしたという気持ちなのだが、このごろは古いものを新しく取り換える時期なのかもしれない。
 ふと、過ぎてしまった時間を巻き戻したいという衝動にかられる時がある。もうけしてもどれないと頭では分かっていても、あの時にもどれたならという強烈に甘い誘惑に心が囚われてしまう時がある。それは底無しの穴に落ちていくような感覚、逆らいようのない力のように感じる。こんな時は動かないことだ。人に迷惑をかけないように、ただじっと一人耐えていなければならない。
 いけないな、これではいけないと思いなおして、過去の感覚を振り払って、ようやく正気にもどったりする。
 あれからたくさんの時間を費やしてここまで歩いてきた。僕も変化したし、誰もが変化したはずだ。僕は今を生きなければならない。
 今日は新しいスーツを買いにでかけよう。