久喜市長 田中 暄二(たなか けんじ) ~久喜市の発展のために~

職員一丸となって日々公務に励んでいます。

日々の公務や生活を通じ、感じたり考えたりしたことを発信していきます。

3月11日

2014年03月11日 | 日記
3年前の3月11日に東日本大震災が発生しました。

これまでの常識を覆すような災害でした。
車や家、街全体が津波に飲み込まれていく様子は、生涯忘れることができないでしょう。

あらためて、震災で亡くなられた方々に対し、深くご冥福をお祈り申し上げます。

さて、久喜市においても南栗橋地区の液状化により大きな被害が発生しました。
現在は、液状化対策の実証事業に取り組んでおり、災害に強い街づくりを進めているところです。

また、東北の被災地の支援のため、多くの職員を派遣してまいりました。来年度は、2人を派遣をする予定であります。
この職員派遣を通じ、被災地の支援はもちろん、派遣職員の被災地における経験を久喜市の災害対策にも生かしたいと考えています。

ところで、今日は、震災の教訓を忘れないために、久喜市では、職員の非常参集訓練を実施しました。
朝の7時に全職員を参集し、原則、徒歩・自転車・バイクでの出勤という、通勤手段を制約した中で出勤をするというものであり、どれだけの時間で、どれだけの職員が参集できるのかというデータも集計しました。

集計によると、訓練対象職員472人のうち、参集に要した時間が
30分未満は、303人で、64.2%
1時間未満で、455人で、96.4%となりました。

ちなみに、私は自転車で登庁し、所要時間は8分でした。

その後、8時30分から災害対策本部設置訓練を行い、災害発生を想定しシュミレーションを行う訓練を行い、実際の災害発生時における問題点を洗い出しました。


災害対策本部設置訓練の様子


実際の災害発生時においては、情報や状況が流動的な中での意思決定が必要となります。
そのためには、日ごろから様々な想定を行い、具体的な行動を意識しておくことが必要であり、それを全職員が共通の認識とすることが求められるものと感じたところであります。


訓練での訓示の様子


人間は「忘却の生き物」と言われます。
しかし、決して「忘れてはならないもの」もあります。

市民の生命や財産を守ることは、私たち地方自治体の最大の使命です。
市民の皆さまが安全で安心して暮らせるように、全力を尽くしたいと、改めて認識した一日でした。