Truth Diary

サザエさん家族は歳をとらないから、何時までも愉快な家族でい続ける

 長谷川町子の人気漫画「サザエさん」の磯野一家は、連載が始まって何十年経っても、年をとらない。なぜだろう。弟のカツオはまだ思春期を迎えていないし、妹ワカメは第1次反抗期終えている、娘のタラちゃんは幼児としての安定期で、父の波平は定年まで間のある壮年期で老後の心配はまだ、サザエさん夫妻も子供に恵まれ、家族の絆が強まる時期という、ライフサイクルの安定期にある。実はこの設定年齢が家族が一番安定しているホンのひと時なのだそうだ。だから登場人物全員なんの悩みも無い理想的家族で、それが観るものにほのぼのとした安らぎを与えてくれる所以ではなかろうか。

 これがあと4,5年経つた設定になると、カツオは思春期を迎えワカメは反抗期にさしかかる。いろいろ問題がおきてくる。波平は定年を迎えて、やがて老後の問題を抱えてくる。人生にはこうした安定期と葛藤期が順繰りに巡ってくるようだ。

 これと対極のあるのがTBS系橋田寿賀子の人気ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」だろう、各登場人物の成長(加齢)と共にいろんな問題が起きてきてそれが、それが視聴者をスリリングにドラマに引きずり込み、やがて共感をよんだり、自らを反省させられたりするのではないか。

 今、安定期のファミリーは、いずれ試練の時がくると考えた方がいい。また、今、試練の真っ只中の家族は、いずれ安定期が来ると信じてじっと耐えればいい。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「参考までに」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事