Truth Diary

国際センターで講演会

 大学のゼミでお世話になっている先生が講演するという案内をもらったので聴講に出かけた。日本じすべり学会研究発表会の主催する講演会で講師は仙台管区気象台の方と東北大学災害科学国際研究所の両氏、前者からは地球温暖化(気候変動)に伴う災害リスクの増大。世界の平均気温は百年あたり0.8度上昇したが、日本では1.4度と上昇幅が大きい。気温が高くなると水蒸気量が増えて降雨量が多くなる。年間の降雨日数は減少しているが降雨量は増えて一度に降る量が多くなり災害発生要因となっている。最近海水面温度が1度約上昇するなど多量の雨を降らせる要素が強まっている。

 次に講演した講師からは宮城県内南部を流れる阿武隈川に関わる水害について、その流域の丸森町の歴史から見た水害の歴史を流域における町つくりの歴史と水害の関連などについて講演がなされた。
 昔から水害にみまわれた川の中~下流流域の建物城や神社などは高台に作られており下級武士や町民などが住む場所はそれ以外の低地なためたびたび被害を蒙った歴史があり、2019年東日本台風被害で丸森町に大きな被害を出し役場庁舎などが被害を蒙ったにもかかわらず域外の商家街は被害がほとんどなかった。
 古来より当地方は水害のリスクにみまわれ、こうしたことから舟を準備しておく家も多かったという。川と共に暮らしてきた生活文化が根付いていた地域であった。

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