大滝下流では全然アタリがなく、腰きりの雪を踏み分け歩く。里側に移動、鹿又川と言う小さな流れで30センチのウグイを1尾と小ぶりのヤマメを1尾釣っただけ。陽春の爽やかな風に吹かれながらセセラギの音を耳に、気儘に竿を振るのは楽しい。あたりに自生していた山ワサビとフキノトウを隙間だらけの魚籠に一杯詰め、本命の釣果はさっぱりだが満足して帰途に。晩酌はバッケ(ふきのとう)汁にヤマメをダシ代わりに入れて、今の春を食す。ワサビは、細かく刻んで鰹節とまぜ、熱い飯に乗せ食べると美味い。私にもようやく本当の春が来た。

大滝の流れ

丸々と太ったハヤ デジカメの記録媒体を忘れて来ていずれも携帯電話で撮影