突然に、子供の頃最初に買ってもらった本「黄金虫」を思い出した。推理小説と言うジャンルがなく探偵小説と言われた時代その世界的先駆者と言われる米国の作家エドガー・アラン・ポーが書いた「黄金虫」だ。これを突然を読みたくなり、自宅から宮城県図書館の図書検索で探した、ヒットした同名の本は、子供図書室の本だった。いくら何でも絵本様では物足りないと一般図書で再検索し翻訳本を借りた。
海賊の莫大な隠し財宝を黄金虫と髑髏の暗号解読で探し出すというストリーで当時ワクワクしながら読んだ事を思い出した。 しかし現在成人用翻訳本を読んでみてこんなに難解な本だったのかと驚くばかり。やはり子供文庫の方が良かったかも。
日本の推理作家の草分けともいえる「江戸川乱歩」はこのポーの名前をもじったものと後で知った。昔この本黄金虫に出合ってから本に興味を持ち始め次々忠臣蔵、猿飛佐助、真田十勇士、白虎隊等を読み小学校図書室の本は殆ど読破した記憶がある。今驚くことに年少の頃は時代モノ興味があったんだと再認識した次第、中学高校とその後40代までは新聞以外全く本を読んだ記憶がない(仕事に関係する技術系の本を除き)。小学生だった本好き(マンガ)の娘に「よそは何処でも家に本が有るのに。ウチには何故本が1冊もないの」と不思議がられ、赤面しそうになり親の体面を保つべく答に窮した記憶がある。近くに市と県の図書館があるのは財産以上に心強く感謝している。
ポーの黄金虫と、面白そうと借りた塩釜すし哲物語