べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

【速報】県立玉名中学、合格おめでとう!

2014年01月26日 | 中学受験までに
 熊本県立玉名高校附属中学校、一名合格

 合格、おめでとうございます!


 入塾は平成24年5月。八か月間の受験勉強でした。

 はじめ。言われたことはやるけれど、自発的ではないなと感じました。問題演習も丸だけつけてハイおしまい、だったのです。基本的な問題集を渡し、例題や類題や解説そして辞書や参考書を使って自学する方法を教えていきます。一か月目は目立って変わりませんでした。

 夏期講習八月ごろ。変わりはじめました。辞書を引き意味を書き出し、公式や暗記事項は自分で調べ書き出し、解説を写し確認したうえで「ここがわかりません」と質問を持ってくるようになりました。ここから、ほんとうの受験勉強が始まります。 


「自分でできることを増やしなさい」

 中学受験だけでなく、全ての塾生に言い聞かせています。勉強だけではありません。相手に聞こえるようあいさつすること。道具を自分でそろえること。カレンダーや時計を確認して行動すること。失敗も自分から申し出て、次はどうするか具体的に改善をすること。

 幼い子どもは、自己と他者の境があいまいです。親子や家族のなかで守られる存在だからです。"かわいい"ですね。ですが、大きくなり社会に出ると自己と他者の区別が必要です。お客さまにはきちんとあいさつなさい。学校でのマナーや交通ルールを守りなさい。これは多くの子ができてます。

 勉強となるとどうでしょうか。ここでは個人差がとても大きい。たとえば、板書。書くことが遅い。重要なことがどこかわからない。聞きながら書くと二つのことが切り替えできない。"頭の良さ"とは全く別に、これらのひっかかりがある子も少なくはありません。不真面目だから板書をしない、とは限りません。

 仕事でメモをとるにも、ルールが存在します。訓練次第でだれにでもできるのです。ですが、そのトレーニングは足りていない。

 ひっかかりがあることが問題なのではなく、どうすればノートをとれるようになるかトレーニングをする機会がないのです。学校では指導要領の内容を終わらせるため、クイズやワークやプリントを多用します(多くの塾もそうかもしれません)。トレーニングがなくともできる子もいますし、集団のなかでは個人のトレーニングはほとんど不可能です。

 また、"想像力が強い子"もいます。カンが良くクイズは得意ですが、それに頼り当たったり外れたりミスも多く、記述や考えさせる問題をやりたがらない。頭は使わなければ、それより良くはなりません。「小学生まではできたんですけどね」の多くがそうだと思います。

 よのなかはルールでできています。他人は、目に見える形に"やったこと"だけでしか評価ができないからです。個では弱いヒトという生き物が、集団でチカラを貸し借りして生き延びる知恵が仕事です。「ボクわかったからいいや」と自分のなかだけでは終わらない。そのトレーニングが勉強です。


 求められること"全てを"完成させなくても構わない。「ちゃんと練習してきたよ」と他人に見える形に、やって見せられれば良いのです。

「自分でできることを増やしなさい」

 公立中学入試は特に、暗記力や処理速度を競う問題は少ない。受験勉強を通して、他者と社会と折り合いをつける。そのこと自体が受験の大きな目的だからです。(塾長)


(追記)

 我が子の眠れる才能を引き出して欲しいというご希望もあるとは思います。芸術や語学それにスポーツは才能の占める割合も大きい。小学低学年までである程度目覚める才能です。これらと違い中学受験は才能に左右されにくい、中学入学後さらに伸びるための準備なのだと考えています。


 冒頭の合格者、受験直前一か月。受験生として納得のいく勉強"法"は身につきました。それでも合格に間に合うのかは内心ハラハラしていました。合格に届く勉強"期間"は十分ではなかったからです。

 公立中学受験は一年頂きたい。知識"量"も問われる私立中学受験は一年半頂ければと思います。

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