えつこのマンマダイアリー

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新型コロナウイルス徒然考2021(3) ~本題の前に伝えたい情報(2)~

2021年08月28日 | 新型コロナウイルス

(↑家内某所(トイレとも言う(^^;)の飾り 記事内容とは関係ありません。)

 

 こちらの過去記事の続編です。
 新型コロナを巡る状況が時々刻々と変わるため、記事編集にもたついている間に内容の変更を余儀なくされております(とはいえ、内容を予告してあるわけではありませんけれどね。私の中だけの問題です(^^ゞ)。なかなか本題に入れませんが、よろしければ今回もおつき合いいただけると幸いです。

 今日とりあげるのは、8月26日以来物議を醸している新型コロナのモデルナワクチン(COVID-19ワクチンモデルナ筋注)の一部に異物が混入していた件です。
 予めお断りしておきますが、これをとりあげるのは、反ワクチン派の立場として「それ見たことか!」と鬼の首を取ったようにそれを強調したいからではなく、この問題を巡っての政府や厚労省の対応や各報道機関の報道の仕方の違いにスポットを当ててみたかったからです。なんとなれば、こちらの過去記事に書いたように、ワクチンについて調べ始めてからこの方、大手メディアのTVや新聞の報道内容とそれ以外のメディアのウェブの報道内容との間のギャップの大きさを実感してきたからです。前者が政府寄りの報道に偏向していることを感じてきたのです。それでも、今回の異物混入事件で、ほんの少し報道の潮目が変わってきた感じもしなくはないような…? とにかく、あまり系統立てず、単純に各社の報道を並べてみます。

                              

 そもそもは、モデルナワクチンの一部に異物が混入していたと、国内供給担当の武田薬品工業が25日に厚労省に報告、26日未明に厚労省が公表しました。NHKの「NEWS WEB」記事「モデルナ異物混入 “早急な原因究明と再発防止を” 厚生労働相」(2021年8月27日 19時17分)によると、「田村厚生労働大臣は、現時点で健康被害の報告はないとしたうえで、モデルナや、国内での流通を手がける武田薬品工業に、早急な原因究明と再発防止を求める考えを示しました」とのこと。異物については「粒子状の金属とみられる異物」と報じていました。さらに、「河野規制改革担当大臣は記者会見で、接種を見合わせることを決めた163万回分のうち、これまでに50万回強が接種されたと明らかにしました」としていました。
 厚労省は、使用見合わせについて、「新型コロナワクチンの一部ロットの使用見合わせについて」という通知をウェブサイトに出しました。対象となるロットとそれが配送された会場(8月26日時点)について公開し、「重大な健康問題を起こすリスクは低い」としています。

 ところが、田村大臣が「現時点で健康被害の報告はない」、厚労省が「重大な健康問題を起こすリスクは低い」と公表した直後の今日、次のニュースが各報道機関で報じられました。各社のウェブ記事を並べてみます(↓)。

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「読売新聞オンライン」記事「異物混入と同ロットのモデルナワクチン、接種後に30代の2人死亡」(2021/08/28 16:32)
 「新型コロナウイルスの米モデルナ製ワクチンに異物が混入していた問題で、厚生労働省は28日、このワクチンと同工程で製造され、使用中止を求めたワクチンを接種後、38歳と30歳の男性2人が死亡したと発表した。同省は今後、専門家による検討会で、接種との因果関係や安全性の評価を行う。」

東京新聞の「TOKYO Web」記事「モデルナ製ワクチン接種後に30代男性2人死亡 使用見合わせ対象製品を使用、死亡との因果関係は不明」(2021年8月28日 15時42分)
 「厚生労働省は28日、新型コロナウイルスワクチンの接種後に死亡した30代の男性2人が、異物混入があった製品と同じ工場で作られ、使用見合わせ対象となった米モデルナ製を接種していたと発表した。使用したワクチンに異物は確認されておらず、接種と死亡との因果関係は不明としている。
 モデルナ製を巡っては厚労省が26日、5都県8カ所の接種会場で計39本の未使用状態の瓶から異物の混入が見つかったと発表した。いずれもスペインにある工場で作られた同じロットの製品だった。死亡した2人が接種したのは別のロットの製品だが、同じ製造ラインで作られたため、厚労省が使用を見合わせるよう要請していた。使用見合わせは計3ロット計約163万回分に上る。
 日本国内では新型コロナワクチンの接種後に死亡した人が累計千人を超えている。これまで専門家の評価で接種と死亡の因果関係が認められたケースはない。(共同)」

「JIJI.COM」記事「ワクチン異物、金属片か モデルナ製、製造中混入の疑い―厚労省」(2021年08月28日16時35分)
 「米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンから異物が見つかった問題で、厚生労働省は28日、異物が混入したワクチンと同時期に製造された製品を接種された男性2人が、接種後に死亡したことを明らかにした。いずれも30代で基礎疾患はないという。厚労省は「現時点ではワクチン接種との因果関係は不明で、異物混入が原因であることを示す情報もない」としている。」

「TBS NEWS」記事「【速報】“異物混入”当該ロット接種 男性2人死亡、厚労省「関連不明」」(2021年08月28日17時21分)
 「モデルナ製の新型コロナワクチンの一部に異物が混入していた問題で、厚生労働省は、異物が混入したワクチンと同じ工程で製造されたワクチンを接種した2人が死亡したと発表しました。いずれもワクチン接種や、異物混入との関連は不明としています。
 厚労省は使用される前のモデルナ製の新型コロナワクチンで異物混入が確認されたため、およそ163万回分について使用を見合わせています。
 このうち、異物が混入したワクチンと同じ工程で製造されたワクチンを接種した38歳と30歳の男性の2人が死亡したと発表しました。2人は基礎疾患やアレルギーはなく、2回目の接種から3日後に亡くなったということです。
 厚労省は、いずれもワクチン接種との関連は不明で、異物混入が原因であると示す情報もないとしていて、今後、死因の情報を収集し、審議会で評価や検討を行っていくとしています。」

 (※記事内の太字化はブログ管理人によります。)

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 まずは、亡くなったお二人に心からお悔やみ申し上げます。そして、東京新聞が報じている(↑)ように、新型コロナワクチン接種開始からの半年で国内で接種後に1,093名(8月25日の厚労省の審議会で報告された数)が亡くなっています。改めてコロナ感染症で亡くなった多くの方々と併せ、みなさまのご冥福をお祈りいたします。

【後日追記】(2021.8.29)---------------------------------------------------

 現時点でまだ、各県のコロナ感染による死亡者数とワクチン接種後の副反応疑いによる死亡者数の対比を調べられておりませんが、例えば鳥取県のように、すでにワクチン接種後の死亡者数がコロナ感染による死亡者数を上回ってしまっている(7人 vs 3人)県もあります
 YahooのBSS山陰放送記事「【新型コロナ】鳥取県 ワクチン接種後の副反応疑いで1人死亡確認」(8/10(火) 17:17)
  「鳥取県新型コロナウイルス感染症対策本部によりますと、8月1日時点で、ワクチン接種後に死亡が確認されていたのは6人でしたが、先週、新たに1人の死亡が確認され、あわせて7人となりました。いずれも、ワクチン接種と死亡との因果関係は不明としています。」
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 TBSの報道「基礎疾患やアレルギーはなく、2回目の接種から3日後に亡くなった」が事実であれば、本来ならワクチン接種後の「副反応疑い」が濃厚なケースだと思いますが、死因についてはどの記事も報じていないので、今後どのように検討されていくのか注目すべきだと思います。前回記事に書いたように、厚労省がこれまでワクチン接種との因果関係を認めた健康被害はアナフィラキシーや急性アレルギー反応に限られているので、どのような評価と対応になるのかが気がかりです。

【後日追記】(2021.8.29)---------------------------------------------------

 沖縄でも同様の異物混入が判明しました。報道内容の引用は割愛し、各社の報道ソースを、配信の時系列にリンクします。各社とも、厚労省が使用見合わせを要請したロット番号ではない製品と報じています。
 東京新聞の「TOKYO Web」記事「使用見合わせ外で異物混入 沖縄、モデルナ製ワクチン」(2021年8月28日 23時52分 (共同通信))
 ◆ 「朝日新聞DIGITAL」記事「モデルナ異物混入、沖縄でも 接種見合わせロットとは別」(2021年8月29日 0時43分)
 「琉球新報DIGITAL」記事「モデルナ製ワクチン、別ロットにも異物 沖縄の広域センター接種中止」(2021年8月29日 05:30)

 また、ニュースとして報道はされていないものの、個人の接種関係者で異物混入に気づいた人がウェブに情報を載せている例もあるようです。今後、異物混入判明やそれによる健康被害の報告が広がらないことを切に願います。
 でも、今回の異物は黒色とピンク色と2種類だということですが、これまでの異物も含め、混入物が目視できる物質だけとは限らないのではないでしょうか? 目視だけで判断している限り、このワクチンの安全性を保証できるのは製造した製薬会社だけですよね? もはや、目視だけの確認で「異物混入なし。安全!」と判断できなくなっているレベルだと私は思います。目視による判断しかできないのであれば、モデルナワクチンをすべて使用中止にすべきではないでしょうか? 目視による判断しかできないという意味では、他の製薬会社の製品にも同じことが言えると思いますが…(^^;
 目視できる異物そのものの正体の早急な解明はもちろんのこと、ワクチン全体の成分の確認を、「国立医薬品食品衛生研究所」など、モデルナ社(関連会社も含め)以外の信頼できる第三者機関に行ってほしいです。
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 トピックと時系列が前後しますが、ここからが私がむしろとりあげたかった記事です。
 冒頭で、「モデルナワクチンの一部に異物が混入していたと、国内供給担当の武田薬品工業が25日に厚労省に報告、26日未明に厚労省が公表しました。」と書きましたが、実は、すでに6月半ばから異物混入が判明していたことを、本日8月28日付東京新聞朝刊や「日刊現代DIGITAL」が報じているのです。

 まずは、今日の東京新聞の記事から紹介します。「こちら特報部」欄で「6月には埼玉県で回収 情報提供に問題ない?」という特報記事から一部を引用、紹介します。
 「異物混入の情報は職域接種会場から(ブログ管理人補足:8月)20、23、24日にもあり、交換分のワクチンの補填(ほてん)方法などを検討していた。
 そもそも同社(ブログ管理人補足:武田薬品工業)には6月15日にも異物混入の情報が入っていた。埼玉県の高齢者向け大規模接種会場で県職員が見つけ、回収と交換を実施。その後8月13日に4本、20日にも15本が同県で見つかった。」
 「政権側は火消しに躍起。菅義偉首相は26日に『(今後の接種計画に関し)大きな影響を与えるものではない』と述べ」た、とあります。
 同記事は、過去の薬品や食品による被害についても触れています。1955年の森永ヒ素ミルク事件、1968年からのカネミ油症事件、1980年代以降の薬害エイズ事件、2020年末の小林化工水虫治療薬事件など。
 「そんな過去を踏まえると、(略) 異物混入から発表までに時間がかかったのをどう捉えたらいいのか」という疑問について、危機管理広報会社「エイレックス」江良俊郎社長に訊いています。「『健康被害が出かねない異物混入を察知した場合、速やかに回収するのが大原則。もっと早く動けなかったか』と述べつつ、『どのロットで異物が混入したか特定できない段階で”ワクチンに異物混入があった”とだけ公表すると、全面的にワクチンを回収しなければならなくなる。だからまず特定の作業に動いたのだろう。』」と報じています。
 「一方、薬害エイズ事件を刑事告発した保田行雄弁護士は『厚労省の対応は理解できない。異物混入が分かってからも、なぜ同じ製造ラインのワクチンの使用を認めたのか。接種すれば、体にどんな影響が出るのか分からない。何か症状が出てからでは遅いというのが薬害事件の教訓のはずだ』と強く批判する。そして保田さんは『早々に発表し、接種も止めるべきだった。そうしなかったのは、現政権が接種数を増やすことばかりに腐心しているからとしか思えない。接種を促す上で大切なのは”健康を脅かす問題が生じた時にきちんと対応する”という安心感。今の政府はそれが欠けているため、接種数も思うように増えない』と語った。」
 「国立感染症研究所の元研究員で内科医の原田文植さん『安心感』が大切だと考えている。『今回はとにかく疑問が多い。発表した分だけの問題なのか、他のワクチンもなのか。製造時のトラブルか、悪意があったものなのか。発表の遅れはなぜか。一つ一つ丁寧に説明しないと、”ワクチンを打っても大丈夫なのか”と国民は疑問を持つ。上から目線で”安心していい”と発信していては接種は広まらない』と原田さんは訴える。」
(※記事内の太字化はブログ管理人によります。また、読みやすいように、漢数字を算用数字に置き換えています。)

 次に、「日刊現代DIGITAL」の記事「モデルナ異物混入ワクチンがぞろぞろ判明…埼玉県では6月に発見&回収されていた」(公開日: 更新日:昭和大医学部客員教授の二木芳人氏(臨床感染症学)の発言部分だけコピーします:
 「瓶に混入していた異物が無機物である金属片なら、確かに大きな問題はないかもしれない。また、目視できるほどの大きさなら注射器の針で異物を吸い上げることもないのでしょう。しかし、現時点ではどんな経緯で異物が混入したのか、異物は本当に金属片だったのか、ハッキリしていません。調査段階にもかかわらず、『問題ない』と言って接種を進めるのは順序がおかしい。政府は早期に調査を進めて答えを出し、国民の不安を払拭した上で接種を再開すべきです。」

 

                              

 以上、また長くなりました(^^ゞ 最後までおつき合いくださり、誠にありがとうございましたm(__)m
 次回号では、今回掲載するつもりだった大手メディアの偏向報道について、具体例をとりあげる予定です。楽しみじゃないかもしれませんが、お・た・の・し・み・に!

 ♪副反応 みんな一緒で 怖くない♪のtakuetsu@管理人でした(^^;

 


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