へなちょこおやじの自給自足入門

自給自足を目指しておそるおそる農業研修の門を叩いた俺。この先どうなることやら。ちょっと不安。

自然農法

2017年05月24日 | 日記
農薬や化学肥料を使う、一般的な農業形態を「慣行農法」といいます。
それに対して、農薬や化学肥料を使わずに、
有機肥料のみを使う農法を「有機農業」というのは皆さんご存じの通りです。

かつては、「有機農業」とは「勇気農業」だと、勇気のあるやつだけがする農業だと、揶揄されたりしたらしいですが。。。

また、有機の「機」を自然がもつ「仕組み」ととらえ、
自然の仕組みの有る農業、すなわち自然の仕組みを利用した農業全般を有機農業と言ったりもします。

となると、ではいったい自然農法とは何だろう?有機農業とどう違うのか?と疑問がわいてきます。
で、調べてみてもはっきりとはわからない。
やはり自然の仕組みを利用する農業だから有機農業と同じやんとなるわけです。

自然と名のつく農法だけでも、

 自然農法 自然栽培 自然農 と色々。

やり方だけみても、
肥料はダメだが堆肥はいいとか、動物性堆肥はダメだが植物性堆肥はいいとか。
肥料もダメ堆肥もダメ、外部から有機物を持ち込まず、緑肥等で栄養をまかなうとか。

一切耕すのはだめとか、半不耕起がいいとか、
耕耘回数を減らして、耕耘深度を浅くすればいいとか色々。

つまり、自然農法という決まった形の農法があるわけではないということになります。


で、今朝から「自然農法を始めました」という本を読み始めたんですが、
これが結構わかりやすいわけです。


まず生態系というキーワードが出てきます。
多様な生き物が暮らす空間ですね。

空間のなかで、様々な生き物は協調し合い、
競争し合います。食うや食われるの関係が複雑に絡み合い、安定します。

この生態系の中で全ての生き物のエネルギ-の元になっているのが植物だと。
光合成をする植物というものがいなくなれば、大部分の生き物は生きていけなくなります。

それで、生物ピラミッドの中で、植物は「生産者」という位置づけになります。
一方、植物のエネルギ-を元として生きている生物を「消費者」と呼ぶわけで。

そして、直接、植物を食べている生き物を「1次消費者」といいます。
いわゆる草食動物で、畑では、アオムシやアブラムシなどの害虫になります。

この草食動物を食べてエネルギーを得ている生き物を「2次消費者」といい、いわゆる肉食動物ですね。
畑では、テントウムシやクモ、カエルなどです。

そしてこのクモやカエルを食べる小鳥やネズミなどを「3次消費者」、
その小鳥やネズミを食べるネコやヘビなどを「4次消費者」といいます。

さらにその上のワシやフクロウなどを「5次消費者」といい、
この「5次消費者」がいるような自然環境はとてもいい状態だそうです。

この生き物どうしのつながりを表した物が「生物ピラミッド」になります。




この生物ピラミッドが高いほど、自然農法の畑としては、より良い畑となるそうです。
ピラミッドを高くするためには?

底辺の生産者(植物)の量と種類を増やせばいいと。
下が大きくなれば上も大きくなり、ピラミッド全体が高くなると。

生産者を増やすために自然農法の畑では野菜の他に雑草を生やします。
雑草によって生態系豊かな環境を作り出すというわけです。

どうして生態系が豊かだと自然農法として良いのか?

それは次回ということで。

つづく










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