武子太郎の武子の一文

役者、タケシタロウの気ままな日記でございます!

珠玉の本たち

2010-10-06 03:30:24 | 日記
読書の秋…というけれど、何故秋になんちゃらの秋というのかと考えてみる。

それは、食に関しては旬とかあるんやろけど、基本的には地味な季節だからだと思う。


だからサブタイトルをつけないと景気的にも活気がでないのでは…

春と同じような気候なのに、春は敢えて草花の春とは言わないものね。


まあそうは言っても、蝉がコオロギに代わり、月や星などがはっきりと見えるようになると、やはり本熱にも火は入りますわな。

そこでなけなしの金でブックオフへ。

百円コーナーしか見ないと決意

そこで運よく珠玉の本たちに巡り会う。
野村克也「あ~ぁ、楽天イーグルス」


仲のいい人たちは知っているけど、僕は事あるごとに野村監督の言を引用するくらい野村監督(の考え方)が好きだ。


一晩の飲みで3、4回は引用するうざさ。

小説を除いた作家ランキングではこの野村克也に椎名誠、そして知る人ぞ知る危機管理の第一人者、佐々淳行。

佐々淳行「香港領事」
この佐々氏、初代内閣官房室長をつとめ、安田講堂事件、浅間山荘事件など数々の事件を前線で指揮した元警察のキャリア。

この人の功績と現実的、システマティックな考え方はすごい。
危機管理(クライシスマネジメント)と言う言葉を広め、安田講堂に攻めいる日をXデーという言葉を使い流行語になり、日本でのデモ鎮圧に催涙弾を使い、浅間山荘のあの鉄球のアイデアもこの人であれば今のSPの原型をアメリカのシークレットサービスをモデルに構築した、実践派の凄い人。


今回はその御三家に椎名誠がピッチャーの工藤公康にとって代わられた。

工藤公康「現役力」

兼ねてから選手として凄いなと思っていたが、やはり本にもそれは現れていて、
野村監督が監督側のリーダーシップ論ならば工藤公康は選手側のプロフェッショナル論。

役者は工藤氏の方がピンとくるというか痛い所をつかれる。
つまりは全て実生活や芝居に照らし合わせられ、教訓となるわけです。


そして、面白かったのになくしてしまった江國香織の「スイートリトルライズ」

大収穫!

いや~たった四百円でこんなにウキウキできるとは!

そして恐ろしいことに、一晩で一冊ずつ読み、残るは小説だけというピンチ!


これだから本はまずいんだ。


さて、秋の夜は長いようで短い…