武子太郎の武子の一文

役者、タケシタロウの気ままな日記でございます!

霞がかる

2010-09-09 04:49:45 | 日記
年を経るごとに、自分の精神状態が脆くなってきている。


浮き沈みが激しいというか。


夏という強大なエネルギーによって見えなくなっていた心の影がまた疼き始めている。


ぶっちゃけ、

この靄が晴れるのは一瞬に過ぎない。


それは芝居や稽古してるとき。


それ以外の時は、偏頭痛のように、ずっと胸のどっかを叩き続けている。


本当に時たま、

今ある周りの状況を全て放り出してどっかに逃げてしまいたくなる時がある。


しかもその想像は限り無く甘美だ。


実際、何がこっちの世界に繋ぎ留めていてくれるのかはわからない。


芝居すら捨ててしまいそうになる。


この前大磯に行って、一番印象に残っているのは、

最後に立ち寄ったカレー屋で、外で待っている時に見た、月光が映っていた海だ。


ありふれた普通の湘南の海なのに、まるで絵画のような光景だった。

黒々とした海に、地平線近くに登った月の光が帯のように伸びていて、ぼーっと見てしまった。


いくらでも見れると思った。


その光景を見て、


ああ、こういう光景からすごく離れていたんだなあ

と気づいた。


参ったなあ。


今年もやることまだまだあるのに、

若干立ち往生しとるよ。


こいつぁ強敵ですぜ。


しかしさあ、一番の問題は、
そいつに殴りかかってく気力が今ないこと。


ん~…

どうしたよおれ!


今から2、3時間でも寝なければ…