武子太郎の武子の一文

役者、タケシタロウの気ままな日記でございます!

会うと、零時

2010-06-15 16:26:59 | 日記
いや~なんでだろうね~君とは電話ではいろんな時間に話すけど、なぜか会うと零時なんだよね~


…はい、ということでこれだけは見たい映画観てきました!
北野武 アウトレイジ

R-15指定。

そして劇場内には明らかにそちらの筋の方々が…

観られるんですね…映画とか…


いや~わっるいな~!

売り文句で全員ワルと言っていたけど、ほんとにセリフある人は全員ワル!

そしてやはり随所にキタノ的な笑いが込められている。

北野武も言ってだけど、暴力と笑いは紙一重ってのはほんとにずっと思ってた。

それのバランスで笑ったりひいたりするわけで。

だってツッコミって暴力やしね。

いつも思うのは、まあ特にツッコミとかが今まで多かったわけですが、ベストなツッコミは、お客がひく寸前。

一歩間違えると、

うわ、痛そうとひかれてしまう。

あ、こっからはネタバレとはいわないけど、まったく予備知識なしでアウトレイジ見たい人は読まないでくださいね


感想としては、めちゃめちゃ面白かった!

ただ、内容なし。

でもそこが逆に軽快さをもたらしているというか。

ヤクザという仁義の世界と、現代という打算の世界の融合が、面白さを醸し出す。

基本組長系は全員小心者で小ずるい。

それで頭、若頭などのNo.2系が、親や兄弟との仁義をとるか出世や保身をとるか。

そこにリアリティを持たせるために、細かいシーンには実際にあるであろう若い集の献身や中間層の暴力と縦社会。

だいぶデフォルメをしてる作品だけど、静かな狂気や格好良さ格好悪さが見事に描かれている。


この映画にストーリー求めちゃいけない!

役者でよかったのが、椎名桔平!

かっちょいー!

そして加瀬亮おいすぃー!


小日向文世、おいすぃー!


そしてエグいエグい暴力シーン。

何シーンかは、客が一斉に顔背ける。

しかし北野監督が昔言ってたのが、暴力シーンは痛く描かないと、暴力はいけないことだって思わないでしょと。


外国映画はかっこよく描きすぎて、暴力の本質を見えなくし、格好いいと思わせてしまうと。

わかる!


普通のギャング映画で見せるシーンと見せないシーンが正反対になってることで、カッコ悪く、痛そうで、エグくなっている。

長くなったけど、おもしろかったってことです。
もっかい見たい