竹島研究室

竹島問題を研究する。

●本邦初公開(11)! 1888年『朝鮮地誌略』「于山島:鬱陵島ニ隣ス」すなわち=竹嶼≠独島

2008-07-20 23:17:06 | ●本邦初公開!
●本邦初公開(11)! 1888年『朝鮮地誌略』「于山島:鬱陵島ニ隣ス」すなわち=竹嶼≠独島
 ●1888年陸軍参謀本部刊行『朝鮮地誌略』所収(江原道之部)
 ●『韓国地理風俗誌叢書』(102-104巻)で復刻
 ●注目点
   『朝鮮地誌略』は、1888年(明治21)陸軍参謀本部が刊行した文献である。
   解題をみると、編さんの際に『東国文献備考』や『新増東国輿地勝覧』な
   ど各種文献を参考にしたようである。

   「江原道之部」蔚珍県の項目に鬱陵島の記載がある。

   于山島の記載はただ「鬱陵島ニ隣ス」とあるだけである。つまり、于
   山島は鬱陵島に隣接しているとあることから、90kmも離れた独島であ
   るはずがなく、東側2kmに位置する竹嶼(韓国名竹島=チクトウ)で
   あることが確実である。

   またその一方で、鬱陵島の項目に終わりには、「于山、鬱陵、本ト一
   島タリト云フ」ともあることから、鬱陵島と于山島が同じ島、すなわ
   ち、鬱陵島であったという説も載せている。

   つまり、文献の上からも、韓国側の主張、于山島は独島であるという
   主張は、読み取れないといえる。



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5 コメント

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無題 (chaamiey)
2008-07-21 08:06:08
いつも拝見しています。

この資料の題名が「朝鮮地誌略」ということは、おそらく朝鮮で発行された各種の地誌の要点を抜粋・整理したものでしょうから、于山島が「鬱陵島ニ隣ス」という記述も、朝鮮の文献または地図に基づく記述だということになりますね。実際、竹嶼を「于山島」と表示した地図もありましたね。

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朝鮮地誌略 (藪太郎)
2008-07-21 16:53:51
管理人さん初めまして。このブログには私も見たことのない資料がたくさん載っているので大変参考になります。一つ質問ですがこの朝鮮地誌略には朝鮮の範囲を示す緯度と経度の情報は載っていますでしょうか。
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Unknown (takeshima-2005)
2008-07-21 21:54:28
藪太郎様
 
 コメントありがとうございました。
 確かこの文献には、朝鮮の緯度、経度の情報は載っていなかった記憶があります。
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Unknown (Unknown)
2008-07-21 22:24:26
今日このblogを見つけました。
いいですねぇ、竹島専門のblog!

新事実や既存の史料を交えた
充実したblogになるよう応援してます。
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ありがとうございました (takeshima-2005)
2008-07-21 22:54:57
chaamiey様

 ご指摘もっともです。
 コメントありがとうございました。
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