幅27cm
日本ではこういったカゴは竹か藤の蔓で作られているのが普通だが、これは木の細い部分を割いて編んだ物。
ゴッホのヌエネン時代の絵にこの様なカゴにじゃがいもをいっぱい入れて描いた絵がある。
そんな絵をいつか描いてみたいと言ってVITが露天市で買い求めたもの。
我家ではじゃがいもではなく、リンゴ入れになっている。
今までこのコーナーでは中には何も入れないでそのものだけを登場させたが、今回は使っているそのままの姿で撮影した。
今、東北、北海道のリンゴ産地も台風18号により大変な被害を受けた。
前の浅間山の噴火で灰を被ったキャベツでもそうだったが、今回のリンゴも捨てることなく安くで販売されている。
今までのやり方で「規格に合わない物は全て廃棄」といった、農協中央会的、或いは中央卸売り市場的なやり方には疑問があったので良い方向に向かっている様に思う。
さて写真のリンゴは日本では絶対に規格外だろう。
ポルトガルのリンゴである。
一個の直径は僅か6センチ程のひと口サイズ。
100年前のセザンヌが描いたリンゴはこの様に小さい。
大きなリンゴを見慣れた私はセザンヌの絵を不思議に思っていたが、あれが普通だったのだ。
ポルトガルのリンゴを見て納得している。
ポルトガルでも最近は輸入リンゴが売られている。
綺麗にワックスが掛かっていたりするし、冷蔵輸入なので傷みやすい。
その点ポルトガルのリンゴは見栄えは悪いがワックスも掛かっていないし、冷蔵流通などには乗っていない。だからかえって腐りにくいし、仮にしわしわになっても食べる事が出来る。わざわざしわしわのリンゴを選んで買っている人もいる位だ。甘味は多いしMaça Assada(焼リンゴ)を作るのに都合が良い。MUZ
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