ゑんぢんぶろぐ

のんきそうには見えますが頭の中は不安で一杯。あまり過大な期待と責任は負わせない方が互いにとって身の為です。いやマジで。

シリーズ「読了」

2018年08月03日 17時16分15秒 | 読書
「ゆるい生活」
著者:群ようこ

突然の体調不良から著者が巡り合った漢方薬局の先生とのやり取りをまとめたもの。

「体調が改善されて来ると『ちょっとした不調』に敏感に反応する為、結構面倒くさくなる」なるくだりは実に興味深い(暴飲暴食の毎日にも何も感じなかった→ちょっと食事のバランスが崩れると翌日てきめんに体調が崩れる、など)。

漢方と西洋医学の違いを、著者なりに分かりやすく表現してくれているので単語や理論もスイスイと頭に入ってくる。「その人なりのニュートラルな状態」のような感覚はいかにも漢方っぽい。

これは漢方に限らないが『この人に合った処方が、別の人に合うとは限らない』。…にも拘らず「テレビで○○さんが△△が良いと言った」云々と雪崩をうって△△を買い漁る…。

…のような「あるある」なネタも色々と取り上げられ、漢方的な視点で原因と結果、その改善法まで結び付けられている。


少し異なる角度から「いま」を見てみると…なんだか不安を通り越した「恐怖」すら感じるのだ。


著者の他作品
っ「街角小走り日記」
っ「ホンの本音」
っ「日常生活」
っ「下駄ばきでスキップ」
っ「アメリカ居すわり一人旅」
っ「またたび回覧板」

関連まとめページっ資料室(仮):「椎名誠」

蛇足…所々に「会社勤め時代」のエピソードが出て来るんだが…確かかつての勤め先は「本の雑誌社」のはず(シリーズ「読了」:「新宿熱風どかどか団」を参照)で…どうにもイメージが合わなくて違和感(調べてみると転々としているようなので別の会社の話かも知れない)。

「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ

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