外科医(9年目)日記

自分さえ我慢すればいいと思って頑張ってきた。そんな僕には家族が出来た。患者も大切、家族も大切。わがままだろうか?

うつ病

2007年05月31日 15時45分07秒 | 日記

先輩医者が、自分のモチベーションが上がらないとのことで、病院を

 休んでいる。詳しいことはわからないが、自分の居場所がない。自分のやりたい

 仕事じゃないというのが理由らしい。。。

 

 医者が仕事を休むというのはかなりのことだ。バイトを休むのとは違う。

 病院が成り立たなくなる可能性がある。そうならないようにカバーするほかの

 医者には多大な迷惑がかかる。そんなことはお互い、わかっているので、

 風邪のときですら無理して病院に出る。そんな世界だ。。。

 

 僕もその先生と飲んだりしていた関係なので、今回の件が本当に、

 やる気がなくなってしまったのか、ただのわがままなのかはわからない。

 

 ただ、自分も気分の乗らないときがあるのは確かだ。。。

 医者は患者を助け、命を救って、感謝されれば、言葉では伝えられないほど

 の達成感を感じる。それが言葉の時もあり、お金の時もある。

 それが感じられないとき、ただのストレスだ。。。

 

 手術はうまくいけば感謝されるが、1%程度の確立でうまくいかないこともある。

 そんなときは、新聞にのる覚悟もするし、家族のこれからの生活を思って、

 気が落ち込む。

 そんなプレッシャーの中で普通の感覚を保っている人は僕は逆におかしい

 と思う。。。僕にはできないことだ。。。

 

 この先輩ドクターがいつ戻ってくるのか、この問題が解決するのかは

 わからない。。。ただ、こういったことがないと、今の環境はかわらないの

 だろう。患者のため、病院のために我慢している人たち、家族がたくさんいる

 のも事実だ。。。


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