Takahiko Shirai Blog

記録「白井喬彦」

ロシア、西側国境問題でも暗礁に

2005-06-28 00:09:25 | 国際
産経新聞(共同配信)
露、西部国境画定暗礁に 対エストニア、条約撤回
2005年6月27日 21:37)

 ロシア外務省は27日、エストニアと調印していた国境画定条約の撤回を決め、同国の駐ロシア大使に伝えた。第二次大戦中のソ連軍進攻をめぐる歴史認識の差が原因。ラトビアとの国境画定交渉も同様の問題から頓挫しており、プーチン政権が推進する周辺諸国との国境画定作業は、日本との北方領土問題だけでなく、西部でも暗礁に乗り上げた形になった。

 ロシアとエストニアは5月18日、旧ソ連時代のロシア、エストニア両共和国の境界を踏襲することで合意、両国外相が国境画定条約に調印した。

 しかしエストニア議会が今月20日に可決した同条約の批准法案に、同国が第二次世界大戦中に「ソ連の侵略の犠牲となり、不法に併合された」との前文が追加されたため、ロシア外務省は「客観的事実に反する、受け入れがたい条項」としてエストニア側を非難。ラブロフ外相は、ロシア側による批准は「不可能になった」と述べていた。

 エストニアのパエト外相は「可決された法律を見直す根拠はない」と表明しており、早期の打開は困難な情勢だ。(共同)

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