(仮)JJの頼まれると「嫌」といえない日記

ビルメンから清掃自営業へ^-^;; うまくいくのか再就職か・・・・・・不況時代の混沌記
JJの日常愚痴日記とも@ロ@!

夢で見た物語

2015年11月12日 20時18分48秒 | Weblog

ある男が目を覚ますと

 

見覚えのない荒野に相容れない建物だけがある

 

そのほかに建物は見当たらず

 

ここから入れと言われんとばかりの目に付く入り口

 

自分自身以外はほかに居らず

 

岩と砂しか見当たらないこの現状では其の建物へ向かうしか思いつくこともなく

 

なぜ自分がここにいるのか

 

どのようにここに着たのか

 

分からないまま途方にくれるしかなかった

 

頼るものもなく

 

自ずと入り口の目の前へ

 

中に入ると異常に薄暗く殺風景で進むしかない一本道

 

閉じてしまった入り口も中からは開かないようになっているようで何の反応もしない

 

かろうじて前が見えるような申し訳程度の明かりの中

 

入り口を背にむけ進むしかなくなってしまった

 

思いにほかすぐに次の扉が現れた

 

この扉も入れば中からは開かないのだろうか

 

けれども

 

この入り口を入らなければ

 

何もかもかもから遮断された通路しかここにはない

 

入るしか

 

進むしかほかに手立てはないのだ

 

踏み出した動きにあわすかのように開く扉

 

通路のときとは比較にならないようなまばゆい光

 

よく見れば

 

廊下は無機質なタイルの床であったのに

 

扉の向こうは土ではないか

 

入ると

 

数人の人が談笑している

 

木々も生い茂っており

 

建物の中だというのに

 

大きな公園を思い起こさせる

 

本当にここは荒野の中に立てられた建物の中なのだろうか

 

なぜ自分はこの建物の前に放置されていたのだろう

 

そして

 

この建物自体いったい何なのだろうか

 

何のために

 

そしてこの中にいる人

 

全てが理解できない

 

拒絶しないまでも

 

受け入れがたい目の前に起こる出来事を

 

脳が処理し切れていない

 

混乱というよりも

 

自分だけ時が止まっているかのような

 

 

思い出せば

 

ここ数ヶ月まともに家の外に出た事もなかった

 

毎日テレビかゲーム

 

スマホかパソコンでネットで情報を得るだけの毎日

 

親兄弟からの話にも耳を傾けず

 

深夜にコンビニへタバコを買いに行くくらいしか外の空気を吸うこともなかった

 

日の光も見る事もなく

 

都会の夜空は星さえも禄に見えず

 

タバコの煙は何も価値のない自分自身が時の流れとともに消えていくかのようにも思えた

 

そんな非日常とも言うべき自分の日常は

 

何の前触れを告げることなく

 

明らかな非日常へと変わってしまった

 

 

「新人さんだね。」

 

あっけにとられている自分に不意に声を掛けてきた一人の男

 

無精ひげを蓄えてはいるが

 

健康的で精悍な顔つき

 

細身だが体格はしっかりしている

 

不健康そのものな自分から見ればうらやましくもある

 

この男も同じように連れてこられたのだろうか

 

「はじめまして。沢渡といいます。みんな初めてきたときは君の様に戸惑うんだよ。まぁそれが普通だけどね。」

 

笑いながら丁寧な言葉で自己紹介を始めてくれた

 

「はぁ。西村といいます。」

 

「西村君ね。たぶん西村君より年上だから君付けでいいかな?まぁここにいる人たちはみんな仲間というか同士だから。何の気も遣わずになじんでいけばいいよ。誰しもが最初は戸惑うし、ここにいる人はみな同じことを経験してきたんだからさ。」

 

どうやらこの沢渡という男はおしゃべり好きなのか世話好きなのか

 

聞いてもいないがどんどんと一人でしゃべってくれる

 

「あぁそうなんですね。みな自分と同じようにここにきたのですかね。」

 

家族以外としゃべるのは久しぶりのような気がする

 

いや

 

人と面を向かってしゃべるのはコンビニの店員以外しばらくなかった事のような気もする

 

いやな気もしないが面倒だというか

 

けれども今の現状を理解するには誰かと意志の疎通を図らなければ無理な事だろう

 

「西村君も混乱しているようだからこの施設について最初に説明しておくよ。」

 

彼が言うにはこういうことだった

 

 

数年前にこの国はある法律が施行された

 

有能遺伝子保護法

 

というものだ

 

さまざまな国と切磋琢磨する時代は終わり

 

いかにほかの国に対して優位につけるか

 

そして差をつけられるか

 

そこが今の国家情勢では重要な事らしい

 

その結果施行されたのが有能遺伝子保護法

 

見て字のごとく

 

何らかの有能な遺伝子を持った人

 

何らかの業績を残している人

 

何らかの寄付を国に対して行った人

 

そういった人たちの遺伝子を残し

 

有能な遺伝子を紡ぎ有能な国家を目指す

 

そういった意図の法律らしい

 

有能なものだけを残し有能なものだけで子孫を作るために

 

有能でないもの

 

つまりは自分のような人間はここに集められているらしい

 

なんの役にも立たない人間の処分場というところか

 

「まぁ自分が優秀じゃないからって悲観しなさんな。ここには何もかもあるし、何でも与えてもらえるし。考えようによっては外にいるよりここで生きているほうが楽しいもんだよ。」

 

「やりたいこと、必要なものがあれば提供してもらえるし。逆に何もしなくてもとがめられる事もない。やりたいことだけをやりたいようにすればいいのさ。」

 

そんな簡単な事なのだろうか

 

「そうなんですね。まぁ受け入れるしかないので。なんと言っていいのかさえ・・・・・・。」

 

何も思い浮かばない

 

突然おかれた状況を理解できなし

 

この沢渡が言っている事もまったく理解ができない

 

それに

 

そんな法律ができていたこと自体

 

まったくの初耳だった

 

沢渡の言葉を反芻している間にも沢渡は矢継ぎ早にしゃべる

 

「ここにいる人たちはさ、試験を受けて落ちた人たちか、誰かに通報されて送られてくる人の2種類いて、西村君は一人で入ってきたから誰かに通報されたのだろうね。試験組みは複数人で入ってくるからさ。」

 

「通報。ですか・・・。」

 

「そだね。どういう生活してたか分からないけど、だいたいは友人・同僚・家族そんなところかな。まぁここまで言うと他人以外の誰かからの通報ってことかな。通報されるとさ、ある程度の期間監視がついてるみたいで、其の期間内で有能ではないと認定されるとここに送られるってことだな。」

 

「有能でないと認められたってことですが。烙印を押されたってことですね。」

 

「まぁそんなところだね。非生産だったり暴力的だったり文字通り人より何か劣ってる有能でない人しかここにはいないのさ。」

 

有能でないと認められる

 

変な気分だ

 

「とりあえずここで話すのもあれだし、施設の中歩きながらでも話そうか。いろいろと説明もいるだろうから。ここでは何を考えたって無駄に終わる事も多いよ。とりあえず受け入れないとね。」

 

沢渡はそういうと笑いながら自分の横につき肩をたたいて歩く事を促してきた

 

いったいこの施設は何のためにあるのだろう

 

また

 

この施設には何があり何がないのだろう

 

沢渡は全て与えられる

 

何をしてもいいといってはいたが

 

そして

 

この沢渡という男は

 

なにを目的で自分に声を掛けてきたのだろう

 

理解できない事も多いが

 

とりあえず知らなければ何も分からない

 

 

自分に言い聞かせ

 

沢渡と施設の中を進んでいくのだった

 

 

 

 

 

 

という夢を見ました

 

まだ続きはありましたが

 

えぇ

 

施設の中を紹介されて

 

仕組みなども教えてもらしました

 

 

自分が主観になっている夢ですが

 

自分は西村では有りません・3・

 

 

 

 

 

 

 

 


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