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アジア金融道

自称「国際金融界のインディ・ジョーンズ」(謎)がアジア各地からお届けする最新金融事情、ローカル情報、グルメ・ネタ等々。

F1シンガポールGP

2008年09月30日 | シンガポール
今年投入される観光資源の目玉でもあったF1シンガポールGPが、先週末に無事終了。初日(金曜日)は朝からものすごい雷雨でどうなることかと思いましたが、午後には雨も上がり、オフィスにもエンジンの爆音が聞こえてきました。ちょうどその頃、日本からお客さんが来ていたんですが、エンジン音が気になったのか、わしの話なんかどーでもいいって感じでした(苦笑)。写真(クリックで拡大できます)は、オフィスのすぐ近くを走るコースのレース直前の様子。こんなとこ走って大丈夫かオイ?っていう近さでしたが、結局大きな事故も無かったみたいですね。

F1週末はわしの周辺も含めてなかなかの盛り上がりようでしたし、当地の金融機関などは随分派手な「接待ツール」として活用していたようですが、一方ではその経済効果を疑問視する声も...。当局発表によると10万余のチケットはほぼ完売したそうですが、4万人と見込まれていた海外からの観光客は、ホントにそこまでいったんでしょうか。。。期間中、料金が2~3倍になったと言われるホテルの稼働率は思ったほど伸びなかったようで、コースに隣接するホテルで満室となったのは、11軒中3軒にとどまったとか。さらにコース近くのサンテック・シティやマリーナ・スクエアといった商業施設では、かなり早くから道路封鎖が行なわれたこともあって、客足が随分鈍ったんだそうです。

そしてそれよりもさらに当地のエコノミスト諸氏がビビったのは、たまたまF1開催期間中に発表された8月鉱工業生産指数の惨憺たる数字...。あれだけ強気だった皆さんが、一夜にして「テクニカル・リセッション」(=2四半期連続のマイナス成長)の大合唱になっちゃって、どうやらF1どころじゃなかったようです。こうなると1億Sドルとも言われたF1効果も焼け石に水だったりして。(っていうか、そもそもそれだけの経済効果があったのか、という検証も必要かと...。)

ちなみにわしはと言えば、イロイロ見てきたようなこと言ってしまいましたが、実は風邪で熱出して自宅でTV観戦... という冴えない週末だったのでした(爆)。
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ケーブルカー@マウント・フェーバー体験記

2008年04月27日 | シンガポール
Cable CarGW直前特集の締めは、シンガポールで2番目に高い(といっても標高115m)マウント・フェーバーとセントーサ島を結ぶケーブルカー。実は去年、嫁サンが初めて遊びに来た時にもセントーサ島に行くのに乗ったのですが、よっぽど面白かったらしく、今回再チャレンジの希望が(笑)。セントーサ島遊びがパッケージになったチケットもいろいろと用意されていますが、ケーブルカーの乗車だけなら一周大人S$11(=約800円)、床がガラス張りになっているタイプだとS$18(=約1,300円)。眺めの良さという意味では後者がオススメです。山の頂上から「発信」する時の高さは、高所恐怖症の方だとちょっとヤバいかもしれませんが、開放感たっぷり。途中、16階建てのハーバーフロント・センターのビルの15階にある乗り場を通り過ぎて行くのですが、そこを抜けると眼前にセントーサ島の全景が広がります(写真)。左奥には高さ37mの巨大なマーライオン(コレは水を吹いてません)も見えますね。セントーサのビーチまで出るには、島でケーブルカーを降りて、二人乗りのリフトに乗り換え、さらに樹木の中を下って行きますが、これも実に爽快。ケーブルカーのほうは、夜になるとテーブルを入れてディナーができるサービスも用意されているようですが、当地の若人は、こういうところに婚約指輪とか持ち込んでプロポーズしたりするんでしょうか。シンガポール旅行中にセントーサに行かれる方は、タクシーでもモノレール(VIVO Cityから出ているセントーサ・エクスプレス)でも行けますが、わし的にはケーブルカーが断然オススメです。
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「フライト」体験記

2008年04月23日 | シンガポール
先週は東京から嫁サンが遊びに来ていたため、更新が滞ってしまいました。この1年間でこちらに遊びに来るのも3回目だったので、だんだん連れて行くところも無くなってきましたが(笑)、これから来られる皆サンのために、番外編の「GW直前特集」ってことで、今回遊びに行ったところをいくつかご紹介。

Flyer2まずは以前のログでもご紹介した、世界最大の観覧車「シンガポール・フライヤー」。4月15日の一般向け開業セレモニーには、リー・シェンロン首相も出席する力の入れようだったそうです。平日夜に行ったのですが、そこそこ人も入っていて、まずまずの滑り出しという印象。台座部分は3階建てのレストラン・ショッピング街になっていて、この一角だけでも結構遊べるようになっています。1階のシーフード・パラダイスでチリクラブとワインを楽しんだ後、受付で普通券(大人S$29=約2,100円)を買って、21:30発の「フライト」へ。--- エスカレーターで階上の乗り場まで上がっていくと、もうそこには25人乗りの巨大なガラスの筒がゆーっくりと押し寄せてきています。入口前で、降りた後に購入できる記念写真を撮ったあと、ぞろぞろと搭乗。中は中央にベンチがあるだけで、基本的には皆サン、ガラスの壁面にへばりついて声を上げたり、デジカメのシャッターを切ったり。360度とにかく絶景で、夜通し工事の続くカジノの建設現場の全景も見下ろすことができます(写真)。筒状なので下方の見晴らしもいいのですが、なにしろ動きがゆーっくりで、ビルの展望台に登っているような感じなので、高い所が苦手な皆さんでも結構大丈夫かも。(むしろマウント・フェーバーの頂上とセントーサ島を結ぶケーブルカーのほうが数倍コワイのではないかと。)

そして降りた出口には、さすがシンガポール、しっかりとフライヤー・グッズ盛り沢山のお土産コーナーが(笑)。搭乗前に撮った写真も、フライヤーを形どったケースに収まって出てきていっちょ上がり。「世界最大の観覧車に乗る」という経験を、ここまで盛り上げる演出力は大したものだと思います。ショッピング+晩飯+フライトで、半日は遊べる、なかなかのスポットでした。
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プライベート・バンキング@シンガポール

2008年04月09日 | シンガポール
本日のビジネス・タイムズ紙から。サブプライム問題の影響下でも、当地のプライベート・バンキング市場は順調に成長を続ける。--- 預り資産でみると、クレディスイスはここ数年にわたり20-30%/年、メリルは昨年30-40%の成長を遂げ、今年も同様の成長を見込む。、、、って、ずいぶん強気ですね。ハードコピーの新聞には、オールカラーのド派手な折込特集が挟まっていましたが、業界としても相当必死なようです。確かに域内市場が動揺してきたら、より安心できる運用拠点にカネをシフトする動きは出てくるかも知れません。実際、97年のアジア通貨危機の際に起きた資金シフトにも、そういう面がありました。ただ今回は、カネの受け皿であるはずの欧米大手各社が、同時にサブプライムの犠牲者でもあり、当地でのオペレーションを維持できるかの、まさに踏ん張りどころにあるワケで。政府が国策として育成に邁進してきた「資産運用ハブ」。こういう局面においてこそ、その真価が問われるのかも知れません。
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みなしごクロとモトローラ

2008年04月04日 | シンガポール
Kuro朝のウォーキング・コースに、新たなお友達を発見(笑)。フラトン・ホテル脇の橋のたもとに、猫の親子がたわむれる実寸大の銅像があって、それがとても可愛らしいのですが、ここ最近、毎朝それをじっと見つめている真っ黒な子猫がいます。今やすっかり猫バカとなってしまったわしとしましては、もうそれだけで「ママとはぐれちゃったの?」とか思ってウルウルしてしまうのですが(笑)、昨日はなんとそれを見つめるミケの姿が!(写真右奥 ← 写真はクリックで拡大可能。)仲良くしてあげて欲しいですね。--- なーんていう朝のまったりしたひと時を終えて、オフィスで広げた新聞には、米モトローラ社が一大製造拠点である当地での製造を打ち切るとのニュースが...。


(以下、NIKKEI NETからの抜粋)

シンガポール(ダウ・ジョーンズ)米モトローラ(NYSE:MOT)は3日、シンガポールでの携帯電話端末製造を2008年末までに打ち切り、その結果として700人を削減すると発表した。モトローラは声明で「すでに発表された、全世界で5億ドルのコストを削減する計画を含む、事業の戦略的見直しの一環として、当社はシンガポールから世界の他のモトローラ施設への携帯電話端末製造業務の段階的移行を始める」とした。(中略)モトローラの声明は、シンガポールはアジア地域の経営活動、研究開発、ソフトウエア開発活動の主要な拠点であり続けるとしている。

(抜粋終り)

いよいよ実体経済への影響が出てきはじめて、エコノミストやアナリストの「主戦場」も、金融市場から実体経済と移りつつあるようです。淋しげな背中のみなしごクロは、それを知らせに来たのでしょうか。。。
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シンガポール国会議事堂の「招き猫」 (その後)

2008年03月25日 | シンガポール
Socks以前にご紹介した国会議事堂の招き猫、最近は雨がちな天候が続いたせいか、あんまり見掛けなくなって、ちょっと心配していたのですが、今朝はソックスがいて、「ニャ」と挨拶してくれました。これからは朝も早い時刻から暑くなりそうなので、今までよりもちょっと早めに出掛けることに(笑)。
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シンガポール金融街のドレスコード

2008年03月19日 | シンガポール
当地の金融街ともいえるCBD(Central Business District)では、男性の場合、長袖シャツにノータイ姿が圧倒的に多く、たまーに着タイ・ジャケット着用のヒトも見掛けますが、その半分以上は日本人。で、これに重そうなショルダーバッグを肩から下げると、ほぼ100%日本人となります(笑)。もちろん大事な顧客や当局とのミーティングには、着タイで臨むことが多いと思いますが、それ以外の時に、首にあのヒモを巻いているのは馬鹿々々しいぐらい外は暑いワケで。。。女性のほうも、普通はスーツ・ライクな格好が推奨されているようではありますが、やっぱり気候のせいでしょうか、スカートは短いし、ノースリーブで肩むき出しっていうヒトも結構多いようです。そのかわりオフィスはキンキンに冷えきっていますから、皆さんカーディガンやショールを羽織って仕事してたりするのですが。会社によってはアジア全域でドレスコードを統一しているところなんかもあるようですが、それも乱暴なハナシで、なんで摂氏30度のシンガポールとマイナス10度のソウルでおんなじ格好しなきゃいけないんだか、ワケが判りません。

そういえばわしが投資銀行に転職したITバブルの頃は、ウォール街で「スマートカジュアル」が幅を利かせ始めていて、NYのBrooks Brothers本店にまで、一番目立つ場所にスマカジ・コーナーが設置されていたのを思い出します。その流れも(少なくとも投資銀行では)トラッド系に回帰して久しいようですが、コレも何だかヘンなハナシではあります。だって心地よくて機能的なんだったら、ドレスコードとして生き残るはずなのに...。そう考えると、スマカジも結局はただの「アンチ・エスタブリッシュメント」(「天邪鬼」ともいう)だったってことでしょうか。

本当なら、フィリピンのバロンタガログやインドネシアのバティックみたいに、その土地の気候に合ったフォーマル・ウェアがあればいいんでしょうけれど、必ずしもそういう国ばかりというワケにはいかないようです。当地だと差し詰め「白の開襟シャツ」なんて感じになるのかも知れませんが、それだとかなり味気ないですね。。。
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冷凍食品でインフレ対策

2008年03月11日 | シンガポール
本日のNIKKEI NETから。

1月の消費者物価上昇率が前年同月比6.6%と約26年ぶりの高い伸びを示したシンガポールで政府が冷凍食品購入を奨励するキャンペーンを始めた。(中略)地元紙は「冷凍食品で5割節約」などの見出しを掲げ、生ものと冷凍食品の価格表を相次ぎ掲載している。

、、、って、このご時勢にスゴいこと言い出しますねぇ(笑)。首相が物価対策として言及したのがきっかけだそうですが、さすがに消費者の間では、冷凍食品の安全性に対する懸念から反発も少なくないとのこと。当地には中国産の食品も結構入ってきてますが(野菜はかなりの部分そうです)、「節約のためなら、そのくらいのリスクは覚悟で!」ってことなんでしょうか(笑)。

ちなみに1月のCPI上昇率6.6%ってのは、HDB(公営住宅)の評価額改定によるところが大きく、それがなければ4%台だったようですが。冷凍食品食って節約したって、それ以上に家賃が上がってたら焼け石に水かも。。。
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シンガポール・フライヤー開業

2008年03月03日 | シンガポール
Flyer3月1日、世界最大の観覧車「シンガポール・フライヤー」がついに開業。高さは156mもあるそうで(日本一は福岡のスカイドリームフクオカで120m)、設計は故・黒川紀章氏。基本料金がS$29.5(約2,200円)、並ばずに乗車できるエクスプレス・ボーディングだとS$52(約3,900円)と、値段も結構高め。。。それにしてもシンガポールでは、今秋のF1、来年と再来年の2つのカジノ・リゾート開業、同じく再来年のユース五輪開催と、今後3年間は観光資源が途切れなく投入されます。同国の潜在成長率は4-6%(政府発表)といわれていますが、過去4年間がそうであったように、こういう国が潜在成長率を上回る成長を続けるためには、やっぱり次から次に新しいことをやり続けなければならないワケです。問題は、それがどこまで続けられるかですが。。。ただ、それすら出来ずにブクブク沈みつつある我が祖国と比べると、対照的ではあります。米国の景気後退懸念が日に日に増してくる中、今後の政策の舵取りが大いに注目されるところです。
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シンガポール国会議事堂の「招き猫」

2008年02月28日 | シンガポール
Parliamentシンガポール金融街の朝は早く、わしも毎日7時過ぎには出社してますが、最近ひそかに楽しみにしている日課があります。それは朝の電話会議が終わってから、一息つくためのウォーキング。といっても、シンガポール川に架かる2本の橋を渡ってぐるっと一周する15分程度のごく短いコースです。何が楽しみかというと、この途中で国会議事堂の脇を通るのですが、入口前で毎朝2匹の猫が日向ぼっこをしてるのです。(ご参考:わしの「馬鹿親ぶり」はこちらをご参照下さい。)1匹は足の先だけ靴下はいたみたいに白い黒猫の「ソックス」、もう1匹は三毛の「ミケ」で、いずれもわしが命名... ヒトんちの猫のネーミングはやたらに安易ですが(笑)。で、近寄っていくと、2匹ともひっくり返ったまま「ニャ」と挨拶してくれるので、そのために毎朝ここを通る今日この頃。

ときに、今月はじめにこの建物の中で発表された2008年度予算に対しては、「ばら撒き」なんて揶揄する声もありますが、政府としては、去年の好景気による大幅な歳入増を、景気失速回避のためにフル稼働させるべく必死のハズ。ひょっとするとソックスとミケは、「来年も増収よろしくニャン」と願う国会の招き猫なのかも。。。
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高級腕時計と景気

2008年02月19日 | シンガポール
FM今日のビジネスタイムズ紙に、「高級腕時計販売業の伸びは、経済成長との相関が高い」という興味深い記事が出ています。まぁ当地ではそれだけ消費が好調ってことなんでしょうけれど、特にハイエンド市場(ここでは3,000スイスフラン~約30万円超と定義)は、景気の下降局面において最も耐性があるんだとか。米国経済の減速懸念が高まる中、少なくともこの業界については、強気の見方を維持しているアナリストが多いそうです。

シンガポールは何と世界第6位の腕時計取引国で、昨年の取引額も前年比で26%も伸びたんだそうですが、これって欧米系企業の駐在員や、観光客によるところが大きいんじゃないかと思います。(あとは域内他国への再輸出などもあるそうですが。)9月に予定されているF1や来年以降開業する2つのカジノ・リゾートで観光客が増えると、この傾向にもさらに拍車が掛かりそうですね。結局はやっぱり外人頼みってことですが(笑)。

日本でも数年前ぐらいからでしょうか、若造クン向けのファッション誌にまで「ボーナス1回分で買う一生モノ・ウォッチ」みたいな特集が組まれるようになりましたが、それとはちょっと違うような気も。。。日本の場合、どちらかというと、「どうせ家も買えないし、せめて一点豪華主義で...」みたいなアンバランスさが漂いますが、当地の若いコ達は、ちゃんとスウォッチとかしてますしね。
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国策冷房?

2008年02月10日 | シンガポール
当ブログの更新停止中に、別ブログのほうにアップしていたシンガポール・ネタを転載します。

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今日は2ヶ月ぶりぐらいに愛車Sohoでセントーサ島を1周してきました。こんなに間が空いちゃったのも、実はこの1ヶ月間、大風邪ひいて肺炎になりかかっていたからなのですが、ようやく復調した次第。それにしても長かった...。

完治するのにこれほど時間がかかった最大の原因は、明らかにオフィスの冷房。それに気付いてからは、オフィスでは常時マスクを着用、営繕サンには冷房弱めてもらったり頭上の風の吹出口をガムテープで塞いでもらったりしましたが、時すでに遅し。病院ではマイコプラズマ百日咳の疑いまでかけられ、ありとあらゆる検査を受けて薬という薬を処方されましたが、結局はタチの悪い風邪のようでした。

こちらは8月10日が建国記念日で祝日だったのですが、その日は薬でモーローとしながら晩飯買いにフラフラと出掛けたショッピングモールのDVDショップで、平積みになっていた『Success Story of Lee Kuan Yew』なるドキュメンタリー・ビデオも購入。(注:Amazonでチェックしてみたところ、出てきませんでした。ご希望の方は当地にてお買い求め下さい。)なかなか壮絶な半生を「フムフム」なんて思いながら観ていたのですが、最近の氏へのインタビューのひとコマで唖然...「20世紀最大の発明はエアコンである」ってのが持論なんだって。氏曰く、日中はオフィスの室温を22℃に、就寝時は19℃に保っているんだそうです。別にそこまで寒くしなくたって、仕事の効率は下がらないと思うんだけど...。

オフィスの室温に規制があるって訳じゃないんでしょうが、シンガポールじゃどこ行ってもオフィスはキンキンに冷えまくってます。もうそれが常識とでも言わんばかりに。真夏はシンガポールより遥かに暑い東京だってオフィスは28℃にしてるってのに、こりゃちょっとヤリ過ぎでは?って思うのはわしだけでしょうか。。。

(2007年9月2日)
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Chinese New Year

2008年02月06日 | シンガポール
CNY2月7、8日はシンガポールも香港も旧正月で休みなので、4連休。\(^0^)/ 今日は会社も半ドンでしたが、あくまで「仕事がなければ早帰りしてもいい」っていうだけ。閑散とはしていたものの一応マーケットも開いてましたし、今日締切の仕事が終ってなかったわしは、午後も残業...。

日本のヒトからはときどき「正月が2回もあっていいねぇ」なんて言われたりしますが、シンガポールでは年初早々GDPの速報値が発表されるので、大晦日も元日も仕事してたし、旧正月だって日本に合わせて仕事なんかしてたら、結局どちらも休めない羽目に(涙)。そんなわしを尻目に、両方ともしっかり年休くっつけて休んでるツワモノもいますけどね。

写真は中国版「門松」のみかんの木。どこに行っても飾ってありますが、うちのオフィスの入ってるビルのやつがいちばん豪勢だったので、パチリ。
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寸止め

2008年01月30日 | シンガポール
テマセクがスタチャン株を19.03%まで買い増したとの報道。ご存じの通り、同行は香港における香港ドル発券銀行のひとつですが、外資が20%を超えると、それができなくなるそうです。GICも先に出資を決めたUBSにはボードメンバーを出さないことを正式に発表したようですし、テマセクも「一国にとって象徴的な価値のある企業への投資については、過半数の取得は避ける」と言っていることなどに照らすと、本件もここで打ち止めとの見方が強いようです。それにしてもギリギリまでやりますね。こういうあからさまな「寸止め」自体も反発の種にならないのかと、逆に心配になっちゃいますが。。。
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SWF考

2008年01月21日 | シンガポール
ADIA最近何かと話題のSWF(国富ファンド)ですが、やたらに脅威論ばかりが強調されていて、これまでの報道でもそうした論調が大半。あるいは「国富が民富を買い漁る」というグロテスクさや不気味さといったところでしょうか。ディスクロージャーが十分でないことなどを考えると、そういうデフォルメのされかたをするのも判らないではありませんが、今回の主役のひとつであるシンガポールの場合、もうひとつ、あまり取り上げられていない側面があります。

それは、国策として資産運用ハブ育成を進める中、その主要プレーヤーである欧米系の業者に撤退されては困る!という点で、テマセクやGICがカネを入れることになった先を見れば一目瞭然。UBSは当地でのプライベート・バンキング(PB)最大手ですし、メリルも当地でのオペレーションを急拡大中で、セントーサ島をのぞむハーバーフロントに千人収容のリージョナル・サポート・センター兼PB本部を建設中。スタチャンは、言うまでもなく主要外銀の一角。PBビジネスについては、各社ともこの数年、倍々ゲームで人員を拡充してきましたが、欧米系は撤収時の逃げ足も速い。彼らが手のひら返したようにオペレーションを縮小してしまうと、資産運用ハブとしての価値そのものにも影響が及びかねないワケで。 つまり、シンガポール政府にとって、これらの業者を支えることは、とりもなおさず自国市場の価値を支えることにほかなりません。業者が元気を取り戻してシンガポールに居ついてくれる時が、安心して投資回収できる時、というワケです。もちろんスキームを見れば「オイシイ」投資であることに間違いはないのですが、そこにはステークホルダーとしてのコミットメントもあるのです。

国内最大手DBSの次期CEOがシティグループから迎えられるといった噂もあるようですが、とにかくこの国は外資とともに市場を育てていくという気概が非常に強いですね。まぁどっちにしろ外人がいないと回らない国ではあるのですが。。。

(写真は本文とあんまり関係ありませんが、世界最大のSWF、アブダビ投資庁の本部ビル。こっちのほうがキレイだったので(笑)。)
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