

昨日の日経から。日本企業ではイオンクレジットに次いで2番目の発行だそうですが、これで製造業によるイスラム金融活用にも弾みがつくかも知れませんね。資金使途はシャリア(イスラム法)に則ったものに限定されるという制約があるので、今回の調達資金もイスラム方式の自動車リースやローンの原資となるそうですが、同国に進出している製造業ってことで言えば、利用できる会社さんもかなりあるハズ。政策主導でむりやり資金需要をひねり出さなくたって、市場環境さえ整っていれば、民間がススッと発行しちゃう、という好例ではないでしょうか。。。
3月8日のマレーシア連邦下院総選挙は、ご案内の通り与党陣営の歴史的大敗となり、同時に行なわれた州議会選挙でも、北部を中心に5つの州で野党側が政権をとりましたが、早くもこんなところに影響が...。
マレーシアの工業地域ペナン州で11日、野党・民主行動党(DAP)のリム・グアンエン書記長が州首相に就任、マレー人を優遇する「ブミプトラ政策」を放棄する方針を示した。 同首相は「ペナン州は、縁故主義・腐敗・非効率な制度を生み出す新経済政策(ブミプトラ政策)にとらわれない政策を運営する」と表明した。 マレーシア全13州のうち、ブミプトラ政策の放棄を明言したのは同州が初めて。[ペナン(マレーシア) 11日 ロイター]
金融業の立場から言わせていただくと、同業者の採用なんかでも、同じ経歴ならブミのほうに結構なプレミアムがつくなんて話も聞いたことがあります。まぁ市場の厚みが違うものの、比較対象がNYだロンドンだっていうシンガポールのジョブ・マーケットから見ると、かなりの違和感があることは否めません。そういう歪みは、金融の国際化という観点からはマイナスでしょうし、外に向かって市場を開こうとしているんだったら、雇用機会はせいぜい均等にとどめて、社会全体の格差是正は別なところで進めたほうがいいような気もします。
マレーシアの工業地域ペナン州で11日、野党・民主行動党(DAP)のリム・グアンエン書記長が州首相に就任、マレー人を優遇する「ブミプトラ政策」を放棄する方針を示した。 同首相は「ペナン州は、縁故主義・腐敗・非効率な制度を生み出す新経済政策(ブミプトラ政策)にとらわれない政策を運営する」と表明した。 マレーシア全13州のうち、ブミプトラ政策の放棄を明言したのは同州が初めて。[ペナン(マレーシア) 11日 ロイター]
金融業の立場から言わせていただくと、同業者の採用なんかでも、同じ経歴ならブミのほうに結構なプレミアムがつくなんて話も聞いたことがあります。まぁ市場の厚みが違うものの、比較対象がNYだロンドンだっていうシンガポールのジョブ・マーケットから見ると、かなりの違和感があることは否めません。そういう歪みは、金融の国際化という観点からはマイナスでしょうし、外に向かって市場を開こうとしているんだったら、雇用機会はせいぜい均等にとどめて、社会全体の格差是正は別なところで進めたほうがいいような気もします。