
水曜日の夜は少し時間に余裕ができたので、蔘鶏湯からちょっと離れて(笑)、新しいメシを開拓。出発前に成田の書店で手に取った
pen誌がソウル特集をやっているのを発見、そこで紹介されていた
明洞の卵焼き横丁にトライ。よぉ~く見たら、場所はホテルからは目と鼻の先なんですが、「こんな横丁あったっけ??」と思いながら探しても見つからない。で、ホテルに戻ってコンシェルジュで店に電話してもらってもう一度その場所と思しきポイントに行ってみたら、新橋のガード下を髣髴とさせる軒下にパイプ椅子を並べただけのかなりワイルドな路地裏。。。まさかコレじゃあるまいと素通りしていた場所でしたが、意を決して、4件あるうち一番の老舗
ドンピョゴルベンイに入店。当然日本語も英語も通じず、どうしたものかと思っていたら、店のオバちゃんが「コレか?」と壁を指差す。見るとpen誌で見た例の記事が貼ってあって(笑)、「そうそう、ソレ」と。これと眞露をオーダーし、「これで晩飯になるのか知らん」なんて思っていたところにドドーンと出てきたのが写真のシロモノ。全長30cmはあろうかというデカさで、こんどは完食できるのか?!という不安のほうが頭をもたげてきましたが、とにかくトライすることに... 仕事よりもチャレンジングだったりして(爆)。卵焼きっていえば、わし、蕎麦屋の出汁巻き卵にはちょっとウルさいんですが、ここの卵焼きには長ネギや人参がたっぷり入っていて、一口サイズに切れ目が入っているので、酒のツマミとしてのポテンシャルは非常に高い。なんだけどつけダレはプレーンの醤油のみっていう、ヤル気あるんだかないんだか判らない一品ですが、ポイントは、これだけ巨大な卵の塊をまんべんなくフンワリと焼き上げてこの形に仕上げるオヤジ(店主)の「
造形美」にあるのではないかと思います。メニューはこれ以外のものが2、3あるだけだし、酒もそこらへんのコンビニで売っているような安酒のみ。つまり、
ジモティがこの卵焼を食うためにここに来る、そういう店のようです。不思議と病みつきになる「懐かしさ」と、また行ってみたくなる「怪しさ」を漂わせた場所でした。場所は明洞の外換銀行本店正面の路地裏。来週ソウル出張のぐち君は、是非行くように(笑)。