「ハートビート High Strung」をレンタルDVDにて観ました
「エクス・マキナ」に印象的な役で出演していた日英ハーフの女優ソノヤ・ミズノ繋がりで予告編を見てみたら、「ドリームガールズ」的なカッコ良さを感じたのでDVDレンタルが始まるのを心待ちにしていました(…気づいた時には劇場公開が終わっちゃってたので)
「ドリームガールズ」はミュージカル作品にほとんど馴染みがない…というかむしろ苦手(^_^;)なオレにも関わらず大好きな映画で、超シビアなアメリカの音楽業界を ”実力” でのし上がっていく女性グループの勇ましさと ”名曲しかない” 歌唱シーンの連発がとにかく素晴らしい映画でしたが、今作はそもそもミュージカルではありませんでした
予告にもあるように、場所が地下鉄ホームだろうとパブだろうとパーティ会場だろうと突然 ”踊りだす” シーンが始まったりするので映像的にはとてもミュージカル的だとも言えるんですが、ミュージカルとは根本的な違いがあります
それは ”バトル要素”
それまで普通に日々の暮らしを営んでいた登場人物たちが、所構わず唐突に歌い出したり踊り出したりするのがミュージカルの突飛な演出(様式)で、それは心情の吐露であったり、心象風景の象徴としての ”歌って踊る” シーンだったりするわけですが、「ハートビート」の場合はあくまで本質が ”アピール合戦” なので、アーティスト志向の若者たちがストリートパフォーマンスをゲリラ的に行う ”街の風景” の一環としてシーンが挿入されるので、物語の流れとしていきなり日常生活とはかけ離れたりはしない風に趣向が凝らされてるといったカンジでした
要するに、”大人な事情” も満載な芸能界を緊張感たっぷりで渡り歩く「ドリームガールズ」よりも遙かにスポ根寄り……そう、完全な ”スポ根バトル物” なんですよコレ(「ロッキー」ばりの特訓シーンのモンタージュまでありますw)
”よし、音楽で決着つけようぜ!!”
というノリは逆に、普通のミュージカルよりもぶっ飛んでる設定とも言えるかもしれませんがw、ニューヨークという街そのものが ”こういうのもアリか” と観客に思わせてしまうイメージなのはちょっとズルい…?(^o^)
”世の中にはとんでもない才能が人知れず埋もれてる”
というドリーム設定の元、主人公たちがやがて見いだされる王道の展開が嫌いな人はいないでしょうし、予告編を見れば大体予想はつくでしょうけど、主人公たちが仕掛ける ”クラシック音楽+ヒップホップ”という、異種格闘技的な ”バトル” は見応えありました
エンドロールが始まる辺りで丁度90分と、コンパクトにまとまってる映画なので無駄な登場人物も無駄なセリフも一切なくて、トントン拍子に起承転結な物語が進行するのが少々ご都合主義かなと感じないではなかったですが、主人公、運命の相手、親友、ライバル、仲間、指導者とどれもキャラがわかりやすくて、それぞれの運命がクライマックスに向けてぐいぐいと収斂していくのは実に爽快でした(ちなみにソノヤ・ミズノは親友役)
ただ、肝心要の ”音楽性” の部分に少々の物足りなさを感じてしまったのは残念でした
ヒップホップやらの知識が全然無いので偉そうなことは言えませんが、ダンス要素は突出しているだけに ”ミュージカル映画ではない” というのがインパクトの弱さに繋がってしまったのかなと……今作は今作で最後まで楽しめましたけど、やっぱり ”歌” のパワーって偉大なんだなと逆説的に思い知らされたカンジです
「エクス・マキナ」に印象的な役で出演していた日英ハーフの女優ソノヤ・ミズノ繋がりで予告編を見てみたら、「ドリームガールズ」的なカッコ良さを感じたのでDVDレンタルが始まるのを心待ちにしていました(…気づいた時には劇場公開が終わっちゃってたので)
「ドリームガールズ」はミュージカル作品にほとんど馴染みがない…というかむしろ苦手(^_^;)なオレにも関わらず大好きな映画で、超シビアなアメリカの音楽業界を ”実力” でのし上がっていく女性グループの勇ましさと ”名曲しかない” 歌唱シーンの連発がとにかく素晴らしい映画でしたが、今作はそもそもミュージカルではありませんでした
予告にもあるように、場所が地下鉄ホームだろうとパブだろうとパーティ会場だろうと突然 ”踊りだす” シーンが始まったりするので映像的にはとてもミュージカル的だとも言えるんですが、ミュージカルとは根本的な違いがあります
それは ”バトル要素”
それまで普通に日々の暮らしを営んでいた登場人物たちが、所構わず唐突に歌い出したり踊り出したりするのがミュージカルの突飛な演出(様式)で、それは心情の吐露であったり、心象風景の象徴としての ”歌って踊る” シーンだったりするわけですが、「ハートビート」の場合はあくまで本質が ”アピール合戦” なので、アーティスト志向の若者たちがストリートパフォーマンスをゲリラ的に行う ”街の風景” の一環としてシーンが挿入されるので、物語の流れとしていきなり日常生活とはかけ離れたりはしない風に趣向が凝らされてるといったカンジでした
要するに、”大人な事情” も満載な芸能界を緊張感たっぷりで渡り歩く「ドリームガールズ」よりも遙かにスポ根寄り……そう、完全な ”スポ根バトル物” なんですよコレ(「ロッキー」ばりの特訓シーンのモンタージュまでありますw)
”よし、音楽で決着つけようぜ!!”
というノリは逆に、普通のミュージカルよりもぶっ飛んでる設定とも言えるかもしれませんがw、ニューヨークという街そのものが ”こういうのもアリか” と観客に思わせてしまうイメージなのはちょっとズルい…?(^o^)
”世の中にはとんでもない才能が人知れず埋もれてる”
というドリーム設定の元、主人公たちがやがて見いだされる王道の展開が嫌いな人はいないでしょうし、予告編を見れば大体予想はつくでしょうけど、主人公たちが仕掛ける ”クラシック音楽+ヒップホップ”という、異種格闘技的な ”バトル” は見応えありました
エンドロールが始まる辺りで丁度90分と、コンパクトにまとまってる映画なので無駄な登場人物も無駄なセリフも一切なくて、トントン拍子に起承転結な物語が進行するのが少々ご都合主義かなと感じないではなかったですが、主人公、運命の相手、親友、ライバル、仲間、指導者とどれもキャラがわかりやすくて、それぞれの運命がクライマックスに向けてぐいぐいと収斂していくのは実に爽快でした(ちなみにソノヤ・ミズノは親友役)
ただ、肝心要の ”音楽性” の部分に少々の物足りなさを感じてしまったのは残念でした
ヒップホップやらの知識が全然無いので偉そうなことは言えませんが、ダンス要素は突出しているだけに ”ミュージカル映画ではない” というのがインパクトの弱さに繋がってしまったのかなと……今作は今作で最後まで楽しめましたけど、やっぱり ”歌” のパワーって偉大なんだなと逆説的に思い知らされたカンジです
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